映画『スプリット』来日記念トークセッションが25日、東京都内で行われ、主演のジェームズ・マカヴォイとM.ナイト・シャマラン監督が登壇。映画鑑賞直後の興奮冷めやらぬファンとの交流を楽しんだ。
本作は、マカヴォイ演じる23の人格を持つ男に誘拐された、3人の女子高生が体験する恐怖を描いたスリラー。鬼才シャマラン監督の巧みなストーリーテリングと衝撃のラストが話題を呼び、全米で3週連続ナンバー1ヒットを飛ばした注目作だ。
『X-MEN』シリーズなどで人気のマカヴォイだが、来日は『ウォンテッド』(08)の時以来9年ぶり。登壇するなり、「コンバンハ、ジェームズ・マカヴォイ、デス。キョウハ、アリガトウゴザイマス」と日本語でにこやかにあいさつするなど、終始ご機嫌。21日に誕生日を迎えたばかりということで、満員の客席からは「ハッピーバースデー!」の言葉も贈られた。
「日本のファンと作品について語りたい」というシャマラン監督の希望で実施されたトークセッションは“ネタバレOK”とのことで、客席からは誰もが気になるラストやストーリーの核心に触れる質問が続々と寄せられた。そのひとつひとつに丁寧に答えたマカヴォイの口からは、「演じるのは時間がかかったし、奇妙な思いや恥ずかしい思いもした」と、複数の人格を演じた苦労をうかがわせる言葉も。
一方、作品ごとにサプライズな展開で注目を集めるシャマラン監督は、「主人公がどの方向に向かっているか分からない展開の中で、急に正しい情報が入って来るとサプライズになる」と自身の作劇スタイルを解説。本作についても、「観客の思い込みを最後に裏切れるかがポイントだった」と、その出来には満足そうだった。
この他、誕生日にはロボットレストランへ行ったと嬉しそうに語ったマカヴォイは、客席をバックにシャマラン監督と自撮り写真を撮影し、退場時は握手にも応じるなど、サービス満点でファンとの交流を楽しんでいた。
『スプリット』は、5月12日(金)から全国公開。