…なんてルンルンな気分をソッコーでぶち壊したのは
ムスコが身長89cm体重12kgというガチムチ体系と化した1歳8ヵ月頃の
『掛け布団はんぶん持ってかれた事件』です。

丁度、3月に入ったのに冬みたいな気温でインフルとかがバリバリ流行っていたあの頃…。
いつも通り2人で布団にインしたのち、30分ほどでムスコは寝付き、ワタシもつられて夢の中へ。

で、そのままホカホカのムスコと寝ていたかと思いきや、
自分のくしゃみで起きたのが夜中の3時!
は!?なんかメッチャ肌寒い!なんで!?…と、真っ暗のなか布団を探すと
うっすら見えるムスコと思われしカゲ…。

そこには掛け布団をワッフルのようにふんわりと巻き付けながら敷き布団の端っこに移動して爆睡きめこんでいるムスコの姿が!

「犯人はオマエかぁぁっぁぁぁああああ!!」

しかし、ここでムスコから布団を取り返そうとしたとき思い浮かんだのは
「…もし布団をずらした反動でこんな夜中に目を覚まされたら更に大変なことになるぞ…」
という地獄絵図…。

もう夜中に大騒ぎするのは産褥期だけでお腹いっぱいだよ!!

ワタシは暗闇の中、重ねていた毛布がはしっこにズレ落ちているのを発見し、
上半身をそれでくるみ、足先はムスコの布団にもうしわけ程度に突っ込んで寝ました。

ええ!バッチリ鼻風邪をひきましたよ!!

その旨、保育士さんに伝えたら
「お母さん、布団は奪い合いですからこれからは負けないで!」と温かいエールをいただきました。

しかし本音を言うと
『布団の奪い合いなんてメンドくさい事すんなら、はなから別々でいいよぉぉぉぉお!』
という気持ちです…

確かに添い寝でしか味わえない
『ムスコとの密着した幸せなひととき』はサイコーでしたよ!
でも翌朝毎回「ううう…今日もあんまり熟睡出来なかった…」というのは辛すぎる。

結果、何度トライしても布団争奪戦に負けたので
『掛け布団だけ別々方式』
に落ち着き、風邪もひかずに家族みんなグッスリ朝まで眠れるようになりました。

密着感…は減りましたが、
時々、寝てるムスコの手をちょっと触ったり、
小さい足をさすりながら傍で寝るのが今のワタシの楽しみです。


つづく

 大手出版社から単行本を数冊発表し、現在は休業中の(元)漫画家。アシスタント業をメインにしながら、主婦業とお母さん業でも大忙しの毎日。夫である鈴木妄想とオタクトークで燃え上がるのも日課。息子の笑顔と各国アイドルのPVを見て癒されている。

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