2:舌先に当てて味わう
人間が食欲に振り回されてしまうのは、そもそも「本当の味わい方」を知らないからだと、松尾さんは話します。
本当の味わい方を知れば、「お腹は一杯じゃないけれど、もういらない」「どんなものも美味しいと思える」という、満たされる、幸せな感覚に変わっていくそうです。
ところで、皆さんは普段どこで味を感じていますか?
舌には、食べ物の味を感じる小さな器官「味蕾」が、およそ1万個敷き詰められているそうです。
なかでも舌先(舌全体の3分の2)は、感覚器官が特に発達しており、味覚をもっとも感じることができる部分。それに対し、舌奥(3分の1)の神経は運動や知覚にも通じており、味覚を感じにくくなってしまうのだそう。
つまり、本当に食べ物を味わおうとするなら、「舌全体」よりも「舌先」で味わうことがポイントなのです。
舌先で味わい、味覚に最大限フォーカスしていく方法を覚えると、自分を客観視できるようになり、食欲が落ち着いていくといいます。
食べ物を口に入れたら、まずはそれを舌先に当てる。これを意識するだけで、「食べ足りない」とストレスを感じることもなくなり、食べ過ぎや間食も減っていくでしょう。
3:コンビニ断ちをしてみる
あなたは、どのくらいの頻度でコンビニにいきますか?コンビニに行くと、買う予定がなかったものまでつい手に取ってしまいますよね。
家の中は自分で管理ができるため、甘いものを排除することはそれほど難しくないそうです。しかしコンビニはそうはいかないとのこと。
なぜなら、コンビニは、甘いものや揚げ物を買うように仕向けられている空間だから。
コンビニはターゲットが即食べられる人向けであり、「食べたい欲」を倍増させるように仕組まれているそうです。
その一方、スーパーは主婦がターゲット。だからコンビニのレジ横には揚げ物があり、スーパーには乾電池があるので
もちろんスーパーにも惣菜や甘いものはありますが、それを買うように仕向けるレイアウトにはなっていないそうです。だからストレスなくものが選べるといいます。
ダイエット中はコンビニに行くのは控えて、買い物はスーパーでするようにしましょう。
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ダイエットといえば、ストレスとの戦いというイメージがありませんか?アレもダメこれもダメという食事制限から、運動をしなくちゃ!というプレッシャーの連続になると、心の余裕もなくなってしまうもの。
それが舌先に食べ物をあてるだけの「食欲鎮静術」なら、子育て中のママでも簡単に取り入れることができて、ストレスを感じることもありません。
ボディデザイナーで、パーソナルトレーナー兼ヨガインストラクターの松尾伊津香さんの書籍『一生太らない魔法の食欲鎮静術』には、食欲をコントロールする方法が詳しく紹介されています。ぜひ手に取って、産後ダイエットに役立ててみましょう。