ママになっても、スリムでキレイな容姿を維持している人もいれば、急速に太ったり、お肌が荒れ気味になったりと、女子力が低下してしまう人もいます。

産後太りやホルモンバランスの変化も影響しているかもしれませんが、食を中心とした生活の変化にも要因があるのではないでしょうか?

子どもができてから、炭水化物やおやつの量が増えた、ついつい子どもの食べ残しを食べてしまうなど、悪い習慣を実感しつつ、なかなか改善できないママは少なくないはず。

そんなママたちに向けて、「無理なダイエットや手間のかかるお手入れをしなくても、ちょっとした食生活の工夫や心がけで、よりキレイに近づくことはできますよ」と教えてくれたのは、栄養学の知識をもとに、美容にいいスイーツや料理を考案している美容料理家の松野エリカさん。

次に、「ママにありがちな5つの悪習慣」別に、松野さんからのアドバイスをご紹介します。

(1)炭水化物の割合が多くなる

小さな子どもは、ごはんものやパン、麺類をよく食べる傾向があります。子どもに合わせていると、朝はパン、昼はおにぎり、夜はパスタ…なんてことも珍しくないのでは?

炭水化物には糖質が多く含まれています。糖質は、子どもはもちろん、ママが活動するためにも欠かせないエネルギー源ですが、とりすぎると肥満やお肌の老化の原因になります。

といっても、過剰に気にする必要はなく、「調整」を心がければOK。

たとえば、もしおにぎりや麺類だけで一食が済んでしまった場合は、次の食事で炭水化物を控えめにして、肉や野菜をしっかりとるように心がけましょう。

また、炭水化物メインのメニューを食べる際には、「順番」にも気をつけてください。

なぜなら、最初のひとくちでごはんや麺類を食べると、血糖値が急上昇し、糖を脂肪に変えて蓄える働きを持つインスリンというホルモンが大量に分泌されて、太りやすくなるからです。

野菜や海藻などの食物繊維の多いもの、もしくは肉や魚などのタンパク質を先に食べて、次にごはんや麺類などの炭水化物を食べるようにすると、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

(2)夕食を食べるのが遅くなる

子育て中は、ママ自身が食事をとる時間が不規則になりがち。特に子どもが小さいうちは、お風呂や寝かしつけに時間がかかって、ママの夕食の時間が夜遅くなってしまうこともありますよね。

そんなときは一食抜くというママもいるようですが、たとえ遅い時間でも、食事を抜くことはおすすめできません。育児には体力が必要ですし、食べないことがストレスになって子どもに当たったり、翌日以降に反動で食べすぎたりする危険もあるからです。

やむを得ず夜遅く食事をとるときには、(1)の場合と同様に、食事内容や量で調整すれば、大きな問題はありません。

たとえば、21時以降に食事をとる場合は、リゾットやスープ、野菜多めの和食など、胃にやさしく消化吸収しやすいメニューに。

「今夜は遅くなりそう」とわかっている場合は、日中や夕方に、おにぎりやサンドイッチ、ナッツ類や干し芋、ドライフルーツなどのカロリー控えめの間食でお腹を満たしておくと、遅い時間に食べすぎるのを防げます。