毎年ココナッツオイル、えごま油、タイガーナッツ、アサイー、キヌアなど、様々な食品がスーパーフードとして話題を呼んでいます。
毎年新たな食品がでてきますが、今年はどんな食品が注目されるのでしょうか。
管理栄養士の筆者が、日本スーパーフード協会が発表した2017年のスーパーフードランキング予測を元に、ベスト3のスーパーフードについてご紹介いたします。
そもそもスーパーフードって?
スーパーフード、言葉からしてなんだかすごい食品の感じがしますよね。
一般的にはバランスのとれた栄養分があり、その中でも普通の食品よりも栄養価が長けているものであったり、美容によい成分、健康によい成分などの突出した栄養価があったりするものがスーパーフードと呼ばれています。
2000年代頃アメリカで健康志向、美容志向の方たちの中で話題となり、今や日本でもスーパーフードは市場を賑わかせる、社会現象を起こす食品となっています。
今年人気を呼ぶとされているスーパーフード3つ
では、日本スーパーフード協会が予測した今年の流行はどんなものでしょうか。選ばれたベスト3をご紹介していきます。
3位:酸化しないスーパーオイル<米ぬか油>
数年前から“アマニ油”、“えごま油”などオメガ3が多い油が人気を呼んでいます。今までは油=揚げもの、炒めものなど調理の際に使うことがほとんどでしたが、生のまま野菜や魚、ごはんにかけたり、そのまま飲んだりするなど活用されています。
そんな健康に良いと言われるオメガ3の油は熱に弱く、酸化しやすいのが欠点でもありましたが、今年は酸化しにくく、熱にも強い“酸化しないオイル”として米ぬか油の人気が高まりだしています。
米ぬか油は玄米や精米をする際にできる糠から抽出して作った油。糠の成分「γ-オリザノール」はポリフェノールの1つで、抗酸化作用が強く、血行促進やコレステロールを低下させる、また脳の機能に働きかけることがわかっています。
カロリーは通常の油と一緒なので、摂り過ぎれば肥満の元に。便秘がちだったり、コレステロールが気になる方は日頃の油を米ぬか油に変えるといいですね。
2位:青いスーパーフード<進化系スピルリナ>
クロレラ、スピルリナは聞いたことある方も多いですよね。藍藻類の一種である“スピルリナ”は、アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維、不飽和脂肪酸などたくさんの栄養成分を含むスーパーフード。
そして、そのスピルリナには緑、橙黄、青の色素成分が含まれていますが、その青色素である“フィコシアニン”が健康へ働きかけると注目を浴びています。
主な働きは抗酸化作用。加えて抗炎症作用や免疫機能の増強作用などの報告があります。さらに乳酸菌増殖をさせたり、肝機能を高めたりする働きから、デトックス効果も期待されています。
今まで青色は人工着色料が主でしたが、天然色素であるフィコシアニンの活用が世の中に広まってきています。
野菜不足の生活だったり、食生活が乱れやすかったりする人にオススメの成分です。