家族4人で食費月10万円!なんていう家庭は今やめずらしいことではなく、何でそんなに掛かっているのか分からないまま原因追求もせずに生活をしている家庭は意外に多いのではないでしょうか。
総務省統計局が平成29年4月に発表した「家計調査報告」によれば、2人以上の世帯の平均食費は月72,728円で、それを多いと見るか少ないと見るかはそれぞれの家族環境にもよりますが、主婦が最も節約に目を向ける家計の科目と言えばやはり「食費」ですよね。
「食欲」は人間の3大欲求の1つでもあることから、食費を削ることがストレスになる家庭も多いでしょうが、効率よく買い物をし、無駄なく食材を使い切ることを意識すれば、ストレスなく食費を削ることができると、世田谷区在住の主婦 佐藤さんは言います。
佐藤さんは、結婚後21年間ずっと専業主婦であり、夫は普通のサラリーマン。子どもは2人(中学生、高校生)という普通の家庭でありながら、3年間で1,000万円の貯蓄を作ることに成功した、やりくり上手な主婦でもあります。
また、佐藤さんは食費削減について、「きちんとした目的意識を持って臨めば、家族4人の月の食費は3.5万円におさめることは十分に可能」だと言います。
家族4人で月3.5万円とは、どのようにやりくりをしたら可能になるのか、気になるそのやりくりのコツについて聞いてみました。
外食費・米代・酒代の考え方を改める
共働き世帯が増えたことにより、手っ取り早く食事ができる「外食」がどうしても増えてしまうという家庭は多いのではないでしょうか。
しかし外食費は家計を圧迫する1つの大きな要因となっており、節約をするのであれば極力避けたいところですが、この外食費を「食費」と考えている家庭は意外に多いものです。
外食費を「食費」に含めてしまえば、本来の食費がいくら掛っているのかが分かりづらくなる為どんぶり勘定になってしまいますから、「外食費は食費に入れてはいけない」と佐藤さんは言います。
では外食費はどこに含めるべきなのでしょうか。
外食費は夫婦それぞれの小遣いから支出すると良いそうです。小遣いが余ったら、やりくりできたご褒美として外食をするという考えに切り替えていき、基本は外食をしないことを心掛ければ、食費は削れます。
では、米代や酒代は「食費」に入れるべきでしょうか。
こちらも一旦は別で考えるべきだと佐藤さんは言います。米代1か月4,000円、酒代1か月5,000円と計上し、醤油や砂糖、だしなどの調味料代も1か月3,000円などと別計上します。
すると自炊するための純粋な食費(食料品費)にいくら掛かっているのかが明確になり、食費により意識が向くようになります。
食費月3.5万円におさめる買い物の仕方とは
お酒については飲む家庭、飲まない家庭がありますから、酒代は食費に含めません。
そして、先ほど一旦は別計上にした米代と調味料代はどの家庭も掛かりますから、食費に含めます。
では、3.5万円から米代4,000円、調味料代3,000円を引いた28,000円でどうやって食料品を買えば良いのでしょうか。
単純に1か月を4週間と考えた場合、1週間に使える食料品費は7,000円です。
この7,000円をどうやって毎週使っていくのかについては、家庭環境にもよりますから、専業主婦の家庭の場合と共働き世帯の場合に分け、それぞれの買い物のコツについて佐藤さんに聞いてみました。