(左から)吉沢梨絵、樹里咲穂、鈴木壮麻、上口耕平、小此木まり

 ミュージカル「I LOVE A PIANO」の公開舞台稽古&囲み会見が25日、東京都内で行われ、出演者の屋良朝幸、吉沢梨絵、樹里咲穂、鈴木壮麻、上口耕平、小此木まりが出席した。

 本舞台は、客席数がたった200席ほどの小空間で、屋良をはじめ、ミュージカルで活躍する精鋭キャストがブロードウエーを代表する30曲以上もの楽曲を歌って踊って届けるエンターテインメントショー。

 本舞台で、初のピアノ演奏に挑戦した屋良は「ピアノを弾くことなんて生涯無いと思っていたけれど、これを機に3カ月ほどみっちり練習してきたので、初日からすてきな形で皆さんにお届けできたら」と笑顔で意気込みを語った。

 一方、この日の舞台稽古では、アーヴィング・バーリンの代表曲「White Christmas」の弾き語りシーンで「歌がすごく震えちゃった」と明かし「(自分でも)お化け屋敷なんじゃないかと思うぐらいだった」と苦笑い。“神聖な空気”に圧倒されたとしつつも、まだ緊張があることを素直に打ち明けると「本番ではやってやりますよ!」と拳を握りしめた。

 そんな屋良について鈴木は「心強い座長。彼が頑張っている姿を見ながら、僕らも頑張った感じです」と絶賛。一方の樹里も「稽古場では寡黙。“俺の背中について来い”みたいな感じだった」と屋良の“座長ぶり”を明かすと「私たちがわちゃわちゃ話している間も、いろいろ地味に(一人で)稽古しているようでしたし…」とエピソードも紹介した。

 これを聞いた屋良は「えっ!?」と驚くと「違う違う!一切そんな感じではなくて、皆さんがあまりにすごすぎるので、俺、全然できてないやん…!と思って、楽譜と向き合い、自分と闘っていただけなんです」と必死になるあまり周りが見えてなかったと釈明し、会場の笑いを誘った。

 改めて「みんなにアドバイスを頂きながら、ここまで来ることができました」と共演者への感謝を述べた屋良。本番を直前に控え「今回はピアノも歌も踊りにしても、今までの自分が見せてきたスタンスとはちょっと違ったものになっていて、全てが挑戦です。(これまでの)自分の武器を封印した感じでステージに立っているので、見に来てくださったお客さまにはすごく新鮮に映ると思います」と力強くアピールした。

 舞台は東京公演が5月25日~6月11日にDDD青山クロスシアター、大阪公演が6月13日、14日に松下IMPホール、東京凱旋公演が6月16日によみうり大手町ホールでそれぞれ上演。