写真 早草紀子

プレッシャー世代という言葉がある。
ネットを中心として注目された言葉で、「1982年から1987年生まれ」の世代を指すという。その特徴は、プレッシャーに強いこと。幼少期にバブル崩壊を経験し、日本の経済が停滞し始めた時期に小学生、中学生であったため、プレッシャーへの耐久性が高い=プレッシャーに強いというわけだ。

まぁ、この手の世代論には賛否両論があるだろう。僕自身、いわゆる「バブル世代」ではあるが、日本が浮かれまくっていた時期は劇団の裏方で超貧乏で「なにがバブルだよ!」と、まったく共感できていなかった。

だが、バブル世代の男が自分の貧乏を棚にあげて「なにがバブルだよ!」と妬む時点で世代を強く意識しているとも言えるし、もしもプレッシャー世代とされる読者が「俺はプレッシャーに弱いけどなにか?」などとうそぶくのなら、やっぱり世代を無視できてはいないとも言えるはずだ。

事実、プレッシャー世代からは、ちょっと規格外のスーパースターが輩出されている。少なくともスポーツの世界では、その活躍が新聞で大きく扱われる人物が目白押しだ。