子どもは子ども。まだ空想と現実の世界を行き来して生きています。
だから、「こんな伝え方をしてうまくいくわけない」と思われることでも、意外と効果抜群だったりすることがあります。
今回は、そんな“子ども騙しかもしれないけれど使える言い方”を、『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がご紹介します。
3歳以下の子に使えるやり方
親からの一方的な上から目線で一日中、「あれしなさい!これしなさい!」と命令されるのは嫌なものです。
そんなときは次のようにしましょう。
物を介在させる場合
パズルを片付けないとき
「パズルが『元あった場所に戻りたい!』って泣いているよ。パズルをそれぞれのお部屋に戻してあげよう」
積み木やレゴを片付けないとき
「元のお家に返してあげないと迷子になっちゃうよ。二度と見つけてもらえず、積み木が悲しい思いをするよ。お家に戻してあげよう」
電車やミニカーを出しっぱなしにするとき
「駐車場に入れよう。車庫に戻そう。出しっぱなしだとレッカー車に持って行かれちゃうよ」(電車やミニカーをしまうスペースを車庫と見立てておけばよい)
好き嫌いして人参を食べないとき
「あら、何か人参が喋っている・・・なに、なに」(そう言ってママが人参に聞き耳を立てる)
(人参の声の振りをして) 『○○ちゃんに食べてほしいな。そうじゃないとゴミ箱に捨てられてしまう。○○ちゃんに食べてもらって○○ちゃんのお腹の中に入って身体の肉や血になりたいな!』
その後、ママが「わあ、人参さんが悲しんでいる。食べてあげようよ」と言うのです。
パペット人形も効果的
ママが女優になり切ってうまく演じることができなかったら、パペット人形を準備しましょう。
人形に語らせるのです。
例えば、片づけないときは「ねえ、○○ちゃん、一緒に片付けようよ。僕一人じゃあ大変だよ」と人形に片付けさせて、人形から手伝いを要求させるのです。きっと真似して片づけるでしょう。