お母さん役、先生役をやらせる
子どもは“ごっこ遊び”が好きです。いわゆる“お母さんごっこ”“先生ごっこ”です。
いつまでも片づけをしないとき「今日は○○ちゃんが保育園の先生になって片付けの仕方を教えてね、見本を見せてね」と言います。
嬉々として自慢気に「これはこうやって片付けるんだよ」と教えてくれるかもしれません。
4歳以上の子に有効な伝え方
ここまでの、3歳以下の子に使える手は、4~5歳くらいになると使えなくなります。
「そうやってうまく騙してやらせようとしているな・・・」と子どもからはお見通しです。
スーパーで走り回っている子に「お巡りさんに捕まるよ」「警備員さんに捕まってしまうよ」なんて子ども騙しの叱り方をしている人もいますが、これも「走ったくらいで、捕まる訳がない」と子どもは思っているのです。
筆者は以前、年長児に指導をしていました。椅子を倒したり暴言を吐くなど態度が悪いので「そんなことをしていると4月になっても小学生になれないよ」と、ちょっとした脅しのテクニックを使ってみました。
すると、返ってきた返事は!
「春になったら義務教育が始まるから自動的に小学生になれる!」と反撃されました。
私は子どもの言葉に負けました。甘く見られていたのです。
「先生が話をしているときは静かに聞いているのがルールです!」と毅然とした態度で言えばよかったのです。
これと同じで、子どもが4歳を過ぎたら変な脅し文句を使わない方が賢明です。
「もう、赤ちゃんではないでしょ。自分で出したものは全て元あった場所に片づけようね。そうしないと家は汚くなるし、物はどんどん無くなるよ」と真実を教えていきましょう。
まとめ
まだ子どもが2~3歳の頃は、人形は生きていると感じていたり、空想と現実の境目がない中で生きています。そんな純粋な心を上手に活用するのも良い方法です。
そして、4歳を過ぎたら「なぜ好き嫌いしないで食べないとだめなのか」「なぜ、出したものは元の位置に戻さなくてはいけないのか」ということを、一人前扱いして話すと、子どももちゃんと聞いてくれますよ。
年齢により、使い分けてみてくださいね。