大変お待たせいたしました、ようやくメインステージ開幕です! 改めて説明すると、この『ap bank fes』は、Mr.Childrenの櫻井和寿と小林武史を中心とする「Bank Band」というスペシャルなバンドをバックに、「Great Artists」と呼ばれるソロ・アーティストを迎えて展開するステージと、Mr.Childrenをはじめとする「Band Act」によるステージの、大きく分けて2つの構成となります。
まずはステージ上にBank Bandの面々が登場。おお小林さん、さっきまでフードコートで行われていたトークショーに出ていたのに、もうステージに上がっているのか! 1曲目は毎年恒例、と言うかこのフェスのために作られたBank Bandによる『よく来たね』。これ、「よく来たね、大変だったんじゃない」という歌詞の通り、集まったお客さんをねぎらう内容の曲なんですが、それまで色々背負っていたものをフワッと取り去ってくれるようで、気づいたら涙をこぼしてしまっていました(注・この後、たびたび涙を流すくだりが出てきますがご了承ください。ほんと泣きっぱなしだったわこの日)。フェスの幕開けにこれ以上ふさわしい曲もないよなあ。
最初のGreat Artistsは、Salyu。これも1曲目からもう泣いちゃいました。この日出た人みんなに共通するのが、みんなすごい声の持ち主ばかりだということ。プロのシンガーに「声がすごい」と言うのもどうかと思うけど、Bank Bandという文句のつけようのないバックバンド(だって櫻井和寿がコーラスするのよ!)を従えて登場するのって、実はゲストアーティストにとっては相当プレッシャーだと思う。こんな舞台でヘタなものを見せられるわけがないから。
だからなのか、出てくる人みんな「本領発揮」の度合いがハンパじゃない。『ap bank fes』との関わりも深いSalyuもしかり。青空と太陽の向こうまで突き抜けていく歌声が、本当に気持ちよかったです。
あっという間にSalyuが終わり、次のGreat Artists、スガ シカオが登場します。えー展開が早い! ゼイタクすぎる! うわあ、スガさんと櫻井さんが同じステージに立ってる! と興奮してる間に、ガツガツとスガ流濃厚ファンクを叩きつけていきます。
昨年レーベルを離れインディーズで再出発中の彼ですが、音楽に対するモチベーションは以前にも増して高まっているようで、灼熱の太陽に照らされるお客さんにも一切手加減ナシ! ぐあああ暑い&熱い!! 特に 『コノユビトマレ』は、ひとり夏フェス参加の自分にとって応援歌のように響きました。さらにサプライズとして、スガ シカオ×Salyuの共演による『Physical』も披露と、このフェスならではのサプライズも嬉しかったです。