続いては、『ap bank fes』史上初の海外アーティスト、JASON MRAZが登場! いや~この人もまず声がいい。スクリーンには日本語訳の歌詞が映されていたのですが、その優しい世界観にお客さんも心地よく体を揺らします。<海外アーティストだからこそ>とか<海外アーティストならではの>とか、そういうよけいな前置きがまったく必要ないのがすごい!
後のMCで櫻井和寿が「ほんっとにイイ人なんです! それが伝わったよね?」と言ってましたが、あくまで自然体で『ap bank fes』に馴染み、自らの世界観をぞんぶんに届けてくれたJASON MRAZ。その無血革命っぷりは、彼がタダのイイ人ではない、百戦錬磨のミュージシャンであることの証明でもありました。
ステージ上にヌッと巨大なシルエットが現れた! って大げさですが、お次は生で見ると確かにデカい平井堅オンステージ! 「野外には似合わないですが(苦笑)」と言いながら披露した新曲『告白』、確かに真夏の青空の下で聴くには濃密すぎるほどの世界観。MCこそ謙虚ですが、やはりこの方もかなりの気合いをもって『ap bank fes』のステージに臨んでいることがヒシヒシ感じられます。
圧巻だったのは『LIFE is...』『瞳をとじて』の連打。特に『瞳をとじて』の、ここがフェス会場だろうがどこだろうが、有無を言わさず曲の世界観に引きずり込んでしまう、ポップスとしての圧倒的な強度。そしてそれを可能にしているた彼の歌声の迫力に震えました。やはりここでも声の力を思い知らされたなあ。あと演奏中にニヤリとした小林武史さん、あの笑顔とってもよかったです。
これですべてのGreat Artistsの演奏が終了――と思いきや、とあるサプライズに感動(これは8月18・19日開催の宮城公演参加予定の人のためにナイショにしておきます)。さらにBank Band、つまり櫻井和寿の歌唱で披露されたあるカバー曲に、個人的に大興奮つーか泣きました(これもナイショ。つーか俺泣きすぎ)。うわーまさかこの曲を歌ってくれるとは! しかもストリングスとブラス込みのフル編成で! 嬉しすぎる! そんなわけで、泣いたり笑ったりしてるうちに、あっという間に第一部が終了したのでした。
いやしかし暑い……! ここでいったんライブエリアを離れ、水分補給&休憩を取ります。
芝生の丘に寝転ぶと、だんだん風がそよいできて、めちゃ気持ちいい!体力を消耗したとき、このフェスの「逃げ場の多さ」のありがたみを感じました。