●SKE48
あたりがだんだんと夜の闇に包まれ、若干涼しくなってきた時間帯。これまでの黄色い声援から一転、野太いコールが響く中、舞台袖からSKE48のメンバーがさっそうとステージに現れ、スッと立ち位置に着きます。自分はアイドルのライブで、この「アイドルモードへとギアを入れる瞬間」がいちばん好きなのですが、この日のSKE48もドキッとするほどのオーラを放っていました。
AKB48の姉妹ユニットとしてデビューした彼女たちも、今やこの大ステージで堂々たるパフォーマンスを繰り広げる一流のグループへと成長。客席の男女問わず盛り上がりが、その人気ぶりを物語っていました。『ごめんねSummer』『バンザイVenus』などヒット曲を放ちながらも、ステージ後方でのパフォーマンスでファンの期待をジリジリと焦らし、ついに前方ステージに飛び出すと会場の熱気は最高潮に! ふと客席を見て発見した「最前列付近でヲタ芸を披露する青年を微笑ましく見守るK-POPファンの女子たち」という光景にも和みつつ、トップアイドルの勢いを見せつける大満足のステージでした。
●キム・ヒョンジュン
ついにこの日のトリ、キム・ヒョンジュンの登場です。陽の沈んだ会場がパールグリーンのペンライトで埋め尽くされる中、彼が姿を現すともはや絶叫と言っていいほどの歓声が上がります。最新シングルのカップリング『Let's Party』でスタートしたライブは、ダンサーを従えたワンマンライブ級のクオリティ。そんな豪華なステージを屋根が一切ないむき出しのステージで見ることができるなんて、かなり貴重な機会ではないでしょうか。
言葉少ななMCを挟みつつ、基本的にハードなダンスで魅せるアッパーチューンの連続で、終始エンタテインメント性の高いステージを展開。日本デビュー曲である『Kiss Kiss』を外して、『Please』や『Do You Like That』などのアルバム曲をセレクトするセットリストに、日本では今年最後の生ステージ予定というこのステージにかける意気込みを感じました。
ラストはB'zが楽曲提供し、見事オリコン1位を獲得した最新シングル『HEAT』でフィニッシュ。トリの大役を任されるのも納得のステージでした。
……と、すでにじゅうぶんな満足感を感じつつ、ここでもう一度イベントタイトルを確認してみましょう。
『神宮外苑花火大会』。そう、まだまだイベントは続くのです! なんというか、メインディッシュが立て続けに何品も出てくるような不思議な感覚に襲われます。
間近で見る花火はやっぱり格別! さらにライブ会場としての座席が花火見物の特等席へと変化する「ひと粒で2倍楽しめる感」は、実際かなりオトク。ちなみに会場の外は尋常じゃないレベルの見物客でごった返してました……。自分は正直、こういう大規模な花火大会を指定席で見たことがなかったのですが、指定席でゆったり見るのもけっこうアリだなと思いました。写真がブレブレで大変恐縮ですが、ある意味ちょっとアートっぽいという感じでご勘弁ください。少しでも涼しい気分になっていただければ幸いです!
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