子どもが動けるようになると始まる後追い。家事やテレワークが進まずに困っているママも多いはず。
なぜ後追いをするのでしょうか?その理由を探るとともに、乳幼児研究家から聞いたベストな解決策をご紹介します。
後追いってなぜするの?まずは理由を知ろう!
ハイハイやつたい歩きができるようになると始まるのが、ママへの後追い。
家事や仕事をしようとすると、すぐに泣き出し、ゆっくりトイレにも行けないという方は多いのではないでしょうか。なかには、ずっと抱っこをしていないとダメな時もあるはずです。
なぜ、このようなことが起きるのでしょう?それは「母子分離不安」という症状が原因です。
基本的に、生後6か月から3歳くらいまでにみられる兆候で、成長とともになくなっていくのですが、対応を誤ると親離れできないまま成長してしまうこともあるので注意したいところです。
子どもは、生後6か月を過ぎると、脳の記憶力がアップします。さらにハイハイをしたり、座ったり、立ったりできるようになると、寝んねだった頃とは異なって視界が一気に開けます。
しかし、その視界の中にママがいないと、消えてしまったと錯覚を起こし不安になってしまうのです。迷子になってしまった状態になるのです。
母子分離不安を解消するにはどうしたらいいの?
母子分離不安の一番の問題は、目の前にいなければ、いなくなってしまったと錯覚してしまうことです。あたりまえにいるはずの人が突然蒸発してしまったら、大人だって困り果ててしまいますよね。
ですから、「ママはいなくならないよ」ということを、子どもに理解してもらわなければなりません。ただし、言い聞かせるだけでは、子どもは納得してくれません。そこで、順を追って慣れていってもらう必要があるのです。
一方、「泣いても無視していれば、しだいに慣れて泣かなくなるだろう」という考えはやめてください。泣かなくなったとしても、母子の関係に溝が残ってしまう可能性があります。
ステップ1 泣いても抱き上げない
子どもが泣き出すと、抱き上げて慰めることが多いのではないでしょうか。不安感を解消してあげるのは、よい方法だと思います。しかし一方で、抱き上げることで、ママへの依存度が高まってしまいます。
この時期になったら、抱き上げるのではなく、子どもの目の高さに合わせて座って対応しましょう。抱き上げるのではなく、抱きしめるのであれば構いません。
これにより、子どもの自立心が即されていくのです。その時に、「大丈夫!ママはずっといるよ」と快活な声で同時に投げかけることで、安心感もアップさせましょう。
たとえば、昔から「いない、いない、ばぁ」という遊びがあります。これは、見えなくてもママが永久にいなくなるわけではないことを、子どもの脳にわかってもらう為のものです。