今や国民的マンガの一つとなった『鬼滅の刃』。

2016年の春に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載がスタート、2019年4月から始まったアニメをきっかけに人気に火がつきました。コミックスや関連グッズは飛ぶように売れ、原作シリーズの累計発行部数は2020年7月現在で8000万部を突破しました。

10月16日より公開された映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も大ヒット。

鬼滅ブームの勢いはとどまるところを知りません。あらすじはこのようになっています。

舞台は大正時代の日本。主人公の竈門(かまど)炭治郎は亡くなった父親の跡を継ぎ、山で伐採した木を炭にして売る仕事をして母親と5人の弟、妹たちを支えていました。

しかしある時、炭治郎がふもとの町に炭を売りに行っている間に家族が鬼に襲われてしまいます。ひとつ年下の妹の禰豆子(ねずこ)だけは生き残ったものの、鬼の血が体内に入ったことで鬼化してしまったのです。

その後出会ったのが、鬼を狩る鬼殺隊という組織の冨岡義勇。なんとかして妹を助けたい炭治郎は、禰豆子を人間に戻す方法を見つけるための旅を始めます。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』 ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス

『鬼滅の刃』に感銘を受けたという、『「鬼滅の刃」流 強い自分のつくり方』著者の井島由佳さんは、作品の魅力をこう解説します。

物語の大きな見どころは、さまざまな人々との出会いや、鬼たちとの戦いを経験しながら、人間として成長し、強くなっていく炭治郎の姿。
立ちはだかる壁が大きくなればなるほど戦いは厳しくなりますが、なにごとにも正々堂々と挑み、最後まであきらめない姿勢を崩さない炭治郎は自然と見る者を応援したくなる気持ちにさせます。

出典(「『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方」)

そして、『鬼滅の刃』での言動には、過酷な現実社会での生きるためのヒントがあるからこそ、人々は心惹かれるのでは、と話します。

炭治郎の言動は現代人が忘れかけているけれど、実は当たり前のこと、やってしかるべきことが多いのです。

目標達成には努力の積み重ねが欠かせないこと。人間は決して一人では生きていけないという事実。『鬼滅の刃』は人間の心理の何たるかを、人間の強さをこれでもかというほど示してくれます。

出典(「『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方」)

『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方とは?

強い自分づくりに欠かせない、たったひとつの心がけ

炭を売っていた少年が妹のために鬼を斬る覚悟を決めました。目標が大きければ大きいほど、その道のりは長く険しいものになります。

炭治郎にも大きな試練があり、そのために地獄のような鍛錬を積み重ねていきます。

弟子入りのため地獄のような鍛錬を繰り返し、最終選別では鬼がいる山にこもり、7日間生き抜くことを強いられました。
そして最終的には見事に鬼の頸(くび)をはねることに成功するのです。

人間は苦しいことに耐え我慢を重ねて鍛錬すると確実に成長します。心身ともに鍛えられ、技術が向上し、精神力が強くなります。それまでできなかったことが知らず知らずのうちにできるようになっていることがあります。
自ら実感できなくても鍛錬を積み重ねていくと体と心はいつの間にか強くなっているものなのです。

出典(「『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方」)

そして積み重ねることで得られるものは技術と強い心だけではありません。「特別な感覚」も身に付きます。

炭治郎はこの感覚を“隙の糸”と表現しています。

鱗滝から与えられた最終課題の大きな岩。これを斬ることに成功したとき、炭治郎はその要因について、心の中で次のように分析しています。
「俺が勝った理由 “隙の糸”の匂いがわかるようになったからだ」 (1巻 第6話「山ほどの手が」より)
この“隙の糸”とは、相手の急所や弱点を意味する炭治郎ならではの表現で、実際 には存在しない糸が見えるという独特の感覚のことを指します。
いわば、炭治郎だけにある直観力です。

出典(「『鬼滅の刃』流 強い自分のつくり方」)

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