自宅学習に悩みや不安を感じている親は8割

子どもの自宅学習について、多くの家庭では悩みや不安があるようです。

やる気スイッチグループが2020年3月末に、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための学校の一斉休校期間中の過ごし方に関して、保護者約500名に対してアンケート調査を行った中で、子どもの自宅学習についての問いもありました。

自宅学習について感じたこと

「一斉休校時間中の自宅学習について感じたこと」については、トップが「悩みや不安」が全体の8割(86.3%)となりました。

また具体的な悩みや不安を聞いたところ、「集中力が続かない・集中できない」が20.1%とトップに。次いで「自ら進んでやらない・自発的にやらない・やる気が入らない」15.3%となりました。

自宅学習について感じた悩みや不安

主に、親たちは、子どもの環境が変わったことによる集中力の低下や、やる気の面に悩みや不安があるようです。

子どもの自宅学習で集中力が続かない理由は?

多くの家庭が、子どもの自宅学習に課題を感じている中、一番気になる子どもの集中力について、解決策を探ってみましょう。

集中力やモチベーションの分野でも多数の講演や研修などを行う川谷さんに、まず子どもが自宅学習をするとき、学校や塾と比べて集中力が続かない理由を教えていただきました。

川谷潤太さん(以下、川谷)「その理由は2つあります。

一つ目は『環境』の問題。集中とは『今するべきこと』と『心』がピタッと一致する状態のことを言います。勉強の場合は『勉強』に心が向くことです。

学校や塾は『勉強』のための環境が作られています。しかし自宅は『生活』のための環境が作られているため、『勉強』以外の『何か』つまり誘惑がたくさんあります。

テレビやマンガ、スマホやゲームだけではなく、周りの音や会話など、それら心の誘惑が多い環境が、集中力が続かない理由の一つです。

二つ目は『興味』の問題。

集中力が続かないというのは、結局のところ今集中していることとは別のことに心が移ってしまうということです。人の心は、よほどの強い意志がなければ興味のあることに心が向きます。

学校や塾では新しいことを習い、プロの先生が興味が湧くように指導してくれますから集中力が続きやすいのですが、家庭ではなかなかそういうわけには行きません。

ただ、逆に言うと、勉強に興味がなければ仮に学校や塾に行っても集中していませんし、勉強に興味があれば家庭でも長時間集中できるということです。

ゲームが好きな子は、長時間ゲームに集中しています。運動が好きな子は長時間運動に集中しています。

勉強についての興味の持たせ方というのが、家庭ではなかなかむずかしい。これが集中力が続かない理由です」

子どもの集中力を続かせる親の声がけ方法

家庭でも子どもが興味を持てば、やる気が出て集中力も続くということ。

では、子どもの自宅学習において、集中してとり組めるようになるためには、親はどんな声がけをしてあげればいいでしょうか。

川谷「やる気を出させるために、よく『褒めましょう』と言われますが、これは一時的なやる気や集中力を高めるためには効果的です。

ただ先ほどお伝えしたように、子どもは興味のあることに集中します。ですから興味が湧くような声がけをしなければ、長期的なやる気や集中にはつながりません。

例えば『今日もお勉強して偉いね!』などと褒めてしまうとお勉強することが目的になってしまうので、学習の内容への興味にはつながりません。

ただ、学習内容に興味を持たせる声がけがむずかしい場合は、親も子どもと一緒に学習することが最も効果的です。

親も自分にとって興味のある本を読む、資格を取るための学習をするなどでもOKです。親が興味のあることに対して進んで勉強している姿を見た子どもが、いい影響を受けることでしょう」

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