最近、子育てをするにおいてさまざなな場所で目にするのが「自己肯定力」という言葉。
子どもの自己肯定力の高低は、学力などの個人のポテンシャルや生き方にも影響を及ぼすと言われています。
しかし、この自己肯定力、一体どうすれば高めることができるのかをはっきりと理解しておらず、子どもに対してどんな声がけをすれば良いのか日々迷ってしまうというパパママも多いはずです。
『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』の著書である石田勝紀さんは、
親の言葉が変わると、子どもの自己肯定感が上がります。
親の言葉が変わると、子どもの将来も変わります。
出典(『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』著・石田勝紀)
こう語っています。
そこで今回は、この石田さんの著書より、子どもと親の様々なシーンの中で実践したい声がけを紹介します。
1: 子どもを認める言葉は短く、さりげなく
石田さんは、子どもを褒めて育てるのはもちろん悪いことではないが、それよりも徹底的に認めて育てることが大切と考えているそう。
褒めるという行為は、やろうと思ってやることで親の方も大げさになってしまうことがあります。
子どもはそんな親のわざとらしさを察知しますし、また、「褒められる」という行為は子ども自身にも飽きをもたらしてしまいます。
そこで使いたいのが「すごいね」「さすがだね」「いいね」というさらりと簡潔な言葉。こういったふわり、ゆるりと体内に入ってくる言葉に、人は抵抗のしようがないのだそう。
親や周囲に「あるがままを認められた子ども」は、ますますみんなに認められようと、楽しい努力を重ねていきます。出典(『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』著・石田勝紀)
これであれば、親も気負わず常々発することができそうですね。
しかし、石田さん曰く、「すごいね」「さすがだね」の言葉は勉強においては使用厳禁なのだとか。
テストの点数は常に高低するのがつきものであり、次も同じ言葉をかけてあげられるとは限りません。そんな親の言葉の変化に、子どもはやはり気が付いてしまい、プレッシャーを感じてしまうことになります。
そんな時は点数や結果をジャッジせずに「(ママは)うれしいな」というこちらのプラスな感情を伝えてあげるのが良いそうですよ。
2: 「ありがとう」は心を込めて
そんなことは当たり前のことじゃない? と思った人は多いのではないでしょうか。
しかし、やはり家族同士の慣れが出てしまうとこの感謝を伝えるための言葉も、さらっと業務的に発してしまうことが多いですよね。
先に紹介した子どもを認める言葉はさらりと、対してこちらの感謝の言葉はできる限りの気持ちを込めて発してあげましょう。
また子どもが成し遂げたことだけではなく、やろうとした意欲やトライする精神といった心意気にも、忘れず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。出典(『子どもの自己肯定感を高める 10の魔法のことば』著・石田勝紀)
こう石田さんは語ります。
これを心にとどめておけば、たとえ子どもが失敗してしまった時にも自然と「ありがとう」の言葉が出てくるようになります。
また「うれしい」「助かった」などの言葉をプラスして伝えることでこの効果は増大するのだそう。これにより、子どもはより人に喜んでもらえた実感を、強く心にフィードバックさせていきます。