新モデルを手に登壇するニコンイメージングジャパンの五代厚司社長(中央左)とニコン映像カンパニー開発本部の山本哲也本部長(中央右)

ニコンイメージングジャパンは、8月22日、コンパクトデジタルカメラの新製品として、先進機能と高いデザイン性を両立した「COOLPIX S800c」「COOLPIX S01」「COOLPIX S6400」と、本格的な撮影が楽しめる高機能モデル「COOLPIX P7700」を発表した。

発表会の冒頭、ニコンイメージングジャパンの五代厚司社長が「SNSとの連携や超小型軽量ボディ、高倍率ズームなど、ニーズを先取りした特徴を盛り込んだ新機種で、コンパクトデジタルカメラ市場で新たなチャレンジをしていきたい。特に『S800c』はAndroid OSを搭載し、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて撮影した写真をリアルタイムに共有して楽しむのに便利なモデルだ」と新製品を紹介した。

また、ニコン映像カンパニー開発本部の山本哲也本部長は、今回発表した4モデルのポイントを、「それぞれがもつユニークな個性と、確かな高画質を実現するNIKKORレンズや夜撮りキレイテクノロジーだ」と要約した。

各モデルともユニークな魅力が詰まっている。「S800c」は、Android OSを搭載し、Wi-Fiに対応。デジカメの高画質な写真を簡単にSNSに投稿できる。「S01」は、COOLPIXシリーズ史上最小・最軽量で、名刺より小さい手のひらサイズ。デジカメ初心者が手に取りやすい。「S6400」は、快適なタッチパネルと光学12倍ズームで手軽に撮影を楽しみたい人に最適だ。「P7700」は開放F値2~4の明るい大口径レンズを備え、レンズシフト方式の手ブレ補正機能を強化したことで、ハイクオリティな写真が堪能できる。

商品企画を担当したニコン映像カンパニーマーケティング本部の笹垣信明ゼネラルマネージャーは、「コンパクトデジタルカメラ市場は、成長の鈍化や縮小が囁かれている。その理由として、先進国を中心とした普及率の高止まりやスマートフォンの影響がある。新製品は、これらの問題に向き合い、新たな市場の活性化を目指して開発した」と述べた。

発表会最後の質疑応答では、Android搭載の「S800c」に質問が集中。笹垣ゼネラルマネージャーは、まず「スマートフォンでは撮れない高画質の写真が撮影でき、スマートフォンと同じような写真の楽しみ方、活用ができるカメラとして開発した。撮影した写真をSNSにアップして楽しむユーザーは増えている。例えば、アメリカでは、コンパクトデジタルカメラを使っている人の約半数が、写真の楽しみ方としてSNSの活用を一番に挙げている」と説明。

さらに、「スマートフォンでの撮影頻度が多い人ほど、デジタルカメラでもたくさん写真を撮る、という調査データがある。『S800c』は、このようなユーザーにぜひ使ってほしい」と、撮影後の楽しみ方を提案する「S800c」の魅力をアピールした。

報道陣から上がった「設計に当たってスペックでこだわった点は?」「OSにAndroidを採用した理由は?」という質問に対し、笹垣ゼネラルマネージャーは、「約1600万画素のイメージセンサ、光学10倍ズーム、内蔵フラッシュを搭載し、スマートフォンでは撮れない写真を撮ることができる点にこだわった。Androidを採用した理由には、画像に関連するサービスを拡張していきたいという考えもある」と答え、今後の展望を示した。

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