「会社の同僚の家で、たこ焼きパーティーを開くことになりました。
メンバーには男性もいたので、思い切ってそのとき社内不倫していた既婚の彼(年下で違う部署)も呼んでいいかみんなに尋ねました。
『あれ、仲がよかったっけ?』
と言われたけど、
『実は前に業務を手伝ったことがあって』
とごまかして、OKが出たのはうれしかったのですが……。
不倫だといつも人目を避けた会い方ばかりで、こんな風にふたりで一緒に参加できるイベントって貴重だから、浮かれていたのかもと思います。
当日、パーティーが終わったらホテルに行く予定にしていたので、私が彼を乗せて同僚の家まで行きました。
もちろんみんながいるときは言葉使いや呼び方、距離感も意識していたつもりです。
たこ焼きパーティーは楽しくて、それぞれの仕事のことなどいろいろと話して盛り上がって終わりました。
ところが、それからしばらくして私と彼が不倫している噂が立ち、たどっていくとそのたこ焼きパーティーのお開きのとき、彼が私のクルマの鍵を手に持っていたのを見た同僚が出どころでした。
『普通、仲が良くても既婚の男性を自分のクルマに乗せてこないでしょ』
『他人のクルマの鍵なんて、自分が運転しない限り触らないよね』
『そもそも同期でもないあの男性を呼ぶのがあやしい』
など、当日すでに裏で言われていたようです……。
どれだけ人前での態度に注意していても、こんな部分からもうあやしまれるんだな、とぞっとしました」(33歳/受付)
不倫は公にできない関係なので、普段から窮屈な会い方を強いられます。
こんな“イベント”につい相手を誘いたくなる気持ちはわかりますが、いくら自分たちが堂々としていても、不自然なことがあれば周りの関心を引いてしまいます。
クルマの鍵のような小物でも、目ざとい人は見逃さないもの。
一緒にいることを根本的にあやしまれるような場面は避けるのが必須です。