世界中の人から愛されている「ミッキーマウス」からインスピレーションを受けて作られたアートを集めた展覧会「ミッキーマウス展 THE TRUE ORIGINAL & BEYOND」が、東京・森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されています。
この展覧会の見どころと、メディアを対象に行われた内覧会で展示作品を手掛けたアーティストが語った、制作秘話を紹介します。
日本展独自の"未来を想像する展覧会"へアップデート
本展の元となっているのは、ミッキーマウスのスクリーンデビュー90周年を記念して2018年から2019年にニューヨークで開催された、現代アートの展覧会「MICKEY:THE TRUE ORIGINAL」(以下MTO)。
現在開催されている日本展では、"ミッキーマウスの現代性"を象徴したMTOから"一歩その先の未来"をみんなで想像しよう、という独自のコンセプト「&BEYOND」を掲げています。
館内は大きく3つのゾーンに分けられており、MTOから選りすぐった作品を展示する「現代=THE TRUE ORIGINAL」、ミッキーマウスの「原点=THE ORIGIN」、ミッキーマウスが持つポジティブなメッセージを受けて制作された作品を展示する「未来=&BEYOND」で構成されます。
時代に合わせて変化し続けるミッキーマウスの進化を、過去、現在、未来と、アートを通じて追うことが出来るのです。
原点=THE ORIGIN
このパートでは、ミッキーマウスのスクリーンデビュー作『蒸気船ウィリー』と、2020年に公開80周年を迎える名作『ファンタジア』の2作品にスポットが当たります。
最初の部屋では、『蒸気船ウィリー』でミッキーマウスが吹くおなじみの口笛のメロディと、大きなジオラマがお出迎え。
ミッキーやミニー、ピートのパネルとは、一緒に記念撮影を楽しめます。
ウォルト・ディズニーと、アブ・アイワークスによるストーリースケッチの複製原画の展示もお見逃しなく。
次の部屋では、5枚のスクリーンとマルチサラウンドシステムを使用した最新技術で『ファンタジア』の一部を上映していました。
「ウォルト・ディズニーが生きていたらどのように表現するか」を模索して作られたというこの展示では、全く新しい『ファンタジア』の鑑賞体験を堪能できます。
特にスクリーンを真正面から見た時には、まるでアニメーションの世界に自分が飛び込んだかのような高い没入感を感じ、鳥肌が立ちました。