3 小栗旬演じる、クセモノ(!?)鳥飼誠一から目が離せない

前作から登場した、管理補佐官の鳥飼誠一。本庁と所轄の橋渡しをする調整役という役どころだったが、当たりは柔らかくも、何か底知れない怖さを感じさせもしたキャラクターだ。今回、その鳥飼がまたさらに違った表情と動きを見せることになる。その人物像をさらうという意味でも、前作『THE MOVIE3』は必ず見直しておくべき一作だ。また『3』で犯人=ノライヌ(森廉演じる須川圭一)と鳥飼がコンタクトを取るシーンがあったが、その際、鳥飼の傍らにいた人物にも注目だ。実は誰も寄せつけない雰囲気を持つ鳥飼が、彼とはどこかで何か認め合っているかのような空気を醸している。その人物も今回重要な動きを見せることに!? その人物とは……。

4 つかず離れずの青島とすみれは結ばれるのか?

先輩にして同僚で、青島にとっては支え合う同士でもあるのが、恩田すみれ(深津絵里)だ。そして2人は、つかず離れずの関係でもある。それぞれどこかで意識していることは確かで、その関係性がよく見えるのが、青島が湾岸署に復帰した『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』だ。しかし今回すみれは、『THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』でも語られたように、辞職を決意している。これまでにも一度、すみれは辞職を考えたことがあって、そのエピソードが描かれているのが、『秋の犯罪撲滅スペシャル』『THE MOVIE』だ。またすみれが辞職を決めた理由は、『THE MOVIE2』に……。青島とすみれの関係とあわせて、その点も注目だ。

5 真下と雪乃の遍歴

ある捜査をめぐって、青島に辞職勧告が下された中で今回起こる、真下正義(ユースケ・サンタマリア)の息子の誘拐事件。現在、湾岸署署長となっていて、二児の父親でもある真下だが(二人目は『3』で報告)、さて、いつ真下は結婚したのか? そのお相手はもちろん雪乃(水野美紀)。ふたりの恋愛とプロポーズは『交渉人 真下正義』で、結婚については『容疑者 室井慎次』で確認することができる。今回、誘拐されてしまうのは、6歳になる小学校1年の長男。ふたりの結婚が2006年なので、翌年にはすぐ子宝に恵まれていた様子。『交渉人』では真下率いる交渉課の姿が描かれているが、今回の事件の背景には、真下が交渉課にいた際の出来事が!?