Juice=Juice宮本佳林の卒業コンサートが2020年12月10日(木)、日本武道館にて開催された。
「Juice=Juiceコンサート2020~続いてくSTORY~宮本佳林卒業スペシャル」のライブレポート。
ブドウ色のペンライトに包まれて全22曲を披露
宮本の卒業公演は本来6月に予定されていたものが12月まで延期され、今回の開催に至ったもの。
Juice=Juiceは宮本の卒業発表後に新メンバーとして井上玲音(元こぶしファクトリー)を迎え、現行体制で武道館に立つのはこれが初となった。公演当日は感染予防対策がとられた上で約6,500人を動員。
さらにライブの模様はCSテレ朝チャンネル1にて生中継されスカパ ー!オンデマンドで同時配信されたほか、国内・台湾を含む全35会場でのライブビュ ーイングも実施された。
ライブは360度ステージで全方向から観客が見守る中スタート。
宮本のカラーであるブドウ色のペンライトの光が輝く中、メドレーを含む全22曲が披露された。
1曲目は近年のJuice=Juice鉄板ナンバーである“ひとそれ”こと「「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?」。
ステージに一人現れた宮本佳林の鮮烈なソロアカペラ、そして「Juice=Juice 行くぞー!」というコールからメンバー9人全員がステージに駆け出してくる。
続く「好きって言ってよ」ではダンスナンバーにのせてクールなパフォーマンスを遺憾なく発揮した。
最初のMCで「皆さん幸せな気持ちで帰ってもらえたらいいなという風に私は思うので、楽しんでいきましょう!」と宮本。
続くブロックでは「愛・愛・傘」や「銀色のテレパシー」など、どこか懐かしさも感じさせるラブリーなアイドルソングを連発する。
こちらの側面もJuice=Juiceに欠かせない要素のひとつ。
さらに、中盤では宮本と各メンバーが組んでのメドレーブロックへ。
井上とのペアでロックに決める「伊達じゃないよ うちの人生は」からすぐに工藤由愛とファンシーワールドを繰り広げる「アレコレしたい!」に繋ぐなど、組み合わせごとのバラエティを楽しみながら、「大人の事情」では金澤朋子・高木紗友希・植村あかりと共にオリジナル・メンバー4人での貫禄の共演を披露した。
選曲の中心となった宮本はグループでは珍しい少人数での歌唱に「新鮮さを噛み締めましたね」と言いつつ、歌いながら思い出を振り返ったと語っていた。
「CHOICE & CHANCE」「ポップミュージック」と立て続けに軽快なナンバーで盛り上げた後には、宮本佳林のソロによる「未来のフィラメント」が初披露された。
星空を彷彿とさせる叙情感たっぷりなナンバーが、武道館全面に輝くペンライトの光の中で歌う宮本を祝福するかのようなステージ。
直後には、宮本卒業後の8人体制による新曲「がんばれないよ」も披露される。
こちらは楽曲タイトルのような弱音も打ち明けながら、それでも夢を持ち続け“がんばりたい” と前を向くバラード曲。
この楽曲ではJuice=Juiceファミリーからのエールを代弁するように観客席のペンライトが多彩な彩りになり、Juice=Juiceメンバーを照らした。