■無防備な生活には危険がいっぱい

Facebook / Franco Bouly 拡大画像表示

ほんとに一部だけですけど、ちょっとした電話番号等からありとあらゆる個人データを他人に握られてしまう舞台裏を書いてきました。すぐには信じられないかも知れませんが、これがわたしのいた世界の日常です。

カンの良い方はおわかりでしょうが生年月日って皆さん気軽にSNSで書いてますよね? あれ凄く危ないんですよ。「パズルのような組み合わせで個人データを暴く」 [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/9303?page=2 ] で解説したように、個人データ調査で生年月日は重要なキーになります。名前はその気になれば変えられますけど、生年月日は変えられません。あなたに一生つきまとう、個人を識別するキーです。その怖さをどうか忘れないで下さい。プロフィールページに直接書かなくても、日記で「今日は21回目の誕生日!」なんて書いてしまったら生年月日を暴露したのも同じです。誰がどこであなたの個人データを狙っているか分かりませんよ。

よく探偵をやっていた頃こういう話をすると「えー私の情報なんで誰も欲しがらないよー」って笑いながら言われました。でもですね、わたしは探偵時代に沢山の依頼を処理してきました。そのなかには、芸能人でも何でもない四十代の地味なおばさんに惚れ込んで、詳しい個人データを知るために二百万円以上つぎこんだ猛者(もさ)を知っています。こういうのは理屈じゃないんです。それに、既婚者と楽しく話してるだけで浮気相手と勘違いされたり、人違いの逆恨みで誰かにつきまとわれる可能性だってあります。

「あなたの個人情報の価値を決めるのはあなた自身じゃない。調べる側の人間である」
とくに自衛手段の乏しい若い女性等は、この言葉を心に刻んで下さい。