アイドルグループNEWSの加藤シゲアキが2日、NHK土曜ドラマ「六畳間のピアノマン」のリモート取材会に出席した。

 この日は、加藤の小説『オルタネート』が、第42回吉川英治文学新人賞にノミネートされたことが発表された。第164回直木賞、2021年本屋大賞に続いての候補入りとなった。

 今回のノミネートについて、周囲の反響を問われた加藤は「『吉川英治新人文学賞』というのは、小説に詳しい方でないとあまりなじみのないものなので、情報解禁が今朝だったこともあってあまり反響がないのが正直なところ。メンバーに言ってもきっと分からないので、まだ言っていませんが…」と笑顔で語った。

 一方、「文学に詳しい仲間たちは『すごいね』と言ってくれます。直木賞を受賞していたら、吉川英治新人文学賞の候補にはならなかったので、『ならなかったからこそ、なれる候補もある』と優しい励ましを頂いたこともあります」と明かした。

 「アイドル、俳優、執筆活動のバランスの取り方」について尋ねられると、「目の前にあることをやっているだけ。常にやりたいことが積み重なっているので、あまり意識してバランスを取ろうとはしていないです」と話した。

 また、今年度を振り返った感想として、「本当に激動の1年でした。ある意味転換期というか、挑戦し続けた1年だったことは間違いないです」とコメント。

 執筆活動などが充実していた一方で、「グループとしての形が変わったり、個人がコロナになったりとか、なかなか不安定な1年でもありました。いいことも悪いこともたくさんありましたが、これが、タレントとしてこの仕事をする醍醐味(だいごみ)だなと改めて痛感したし、結局、自分はこの仕事がどこまでいっても好きなんだなと実感する1年でした」と語った。