恋愛も結婚も「カッコ悪い」は嫌!
未婚での妊娠を避けたがることも含めて、プレッシャー世代は「カッコ悪いことはしたくない」というマインドが強いと峰さんは指摘する。
「たとえば、プレッシャー世代は『おしゃれな家具が欲しい』と思っても、お金を貯めて高価なものを買おうとは考えません。だって、『自分の持ちものの中に、ひとつだけ高価なものがあるなんてカッコ悪い』と思えてしまう。私たちの世代は、自分の身の丈に合っていないものを必死に求める姿をダサいと感じてしまうんです」
自分の手が届く範囲で最良の選択をすることこそが、プレッシャー世代にとって「カッコ悪くない」こと。だから、交際相手に求めるスペックも必要以上に高くはない。
かつて、バブル期における理想の男性像は「高学歴・高収入・高身長」の「三高」だった。ところが現代の男性に求められているのは「平均的な年収・平凡な外見・平穏な性格」の「三平」だと言われている。何かが突出して秀でていることよりも、「すべてが平均」であることを望んでいるところに、バランスを重視するプレッシャー世代の傾向が伺える。峰さんはこの傾向は結婚生活でも例外ではないと言う。
「結婚をしても、ごく平凡な日々が送れる程度には生活のレベルは維持したい。だから、プレッシャー世代の女性は、男性の年収が低ければ積極的に共働きを選択するし、余裕があれば専業主婦を選びます。彼女たちがもっとも恐れているのは『貧乏な専業主婦』になってしまうことなのです」
実際に国立社会保険・人口問題研究所の出生動向基本調査では、18~34歳の女性が実際になりそうだと考えるライフコースで「専業主婦」を選ぶ割合は'05年の11.7%から、'10年には9.1%へとダウンしている。これに代わって増加傾向が続いているのが「結婚をして子どもをもうけるが、仕事も一生続ける」というライフコースで、20.8%から24.7%への伸びを見せている。相手に高望みをするのではなく、状況に合わせた答えを選択するのは、「他人や社会環境に過剰な期待をしない」世代ならではの発想かもしれない。
これまで「カッコ悪い」事態に陥るリスクを避け続けてきたプレッシャー世代。その選択が正しかったかどうか、これから結婚や妊娠・出産、子育てを経ることで、結果が見えてくるだろう。
(雑誌「ウレぴあ」秋号より blueprint = 取材・文 峰なゆか = イラスト 源賀津己 = 撮影)
みね・なゆか●1984年、富山県生まれ。元AV女優ライター。現役女優時代からコラム連載などを始め、引退後は執筆に専念。ブログに掲載したマンガ『アラサーちゃん』(メディアファクトリー)が注目を集め、マンガ家としてもデビューを果たす。雑誌・webで、マンガ・コラム・書評の連載多数。最新刊に『邪道モテ』犬山紙子・峰なゆか/共著(宝島社)がある。
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