
創立50周年を迎えた神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会「県民名曲シリーズ第10回」が3月20日(土)、神奈川県民ホールにて開催される。
記念すべき第10回目のテーマは「フランス」。今回の演奏会は二部構成となっており、後半に披露される音楽劇をメインに、第一部ではフランスやヴィクトル・ユゴー原作の作品レ・ミゼゆかりの名曲を披露する。
演奏会で披露される60分のレ・ミゼは主人公のジャン・バルジャンをとりまく若者たちが主役となる物語。まずはヴェルディの歌劇「運命の力」でジャン・バルジャンたちに訪れる運命、プッチーニによる歌劇「マノン・レスコー」で愛と悲劇を描写。つづく、「ノートルダム」はレ・ミゼと同じくユゴー原作の作品だ。最後にフランス革命後の世界と同年代に起きた戦争「ウェリントンの勝利」でその時代に想いを馳せる。
そして、メインの音楽劇によるレ・ミゼでは、若さゆえの刹那と熱意、愛をジャン・バルジャンの語りにより進めていく。川瀬賢太郎の指揮の元、フル・オーケストラと青木エマ、高野百合絵、大山大輔、加耒徹らのオペラ歌手で聴く、贅沢なレ・ミゼを堪能してほしい。
<プログラム>
第1部
♪ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
♪プッチーニ/歌劇「マノン・レスコー」より“間奏曲”
♪シュミット/歌劇「ノートルダム」より“間奏曲”
♪ベートーヴェン/ウェリントンの勝利(戦争交響曲)Op.96 17’
第2部
♪音楽劇による「レ・ミゼラブル(ヴィクトル・ユゴー原作)」~ 若者たちの60分のレミゼ~
1.大橋晃一編曲/ラ・マルセイエーズ
2.ジョルダーノ/歌劇「アンドレア・シェニエ」より”Nemico della partia”
3.グノー/歌劇「ファウスト」より”宝石の歌”
4.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”A heartful of love”
5.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”On my own”
6.ミュージカル「レ・ミゼラブル」より”One day more”
7.ミュージカル「ジキルとハイド」より”This is the moment”
8.プッチーニ/歌劇「蝶々夫人」より”ハミングコーラス”
9.レハール/喜歌劇「メリー・ウィドウ」より”Lippen schweigen”唇は黙して
10.マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より”間奏曲”