「家庭学習」具体的に何をすればいい?
学習の起点となるものは、子どもからの発信であってほしいと考えています。
その上で、子どもにあった学習方法を親は一緒に探していくといいでしょう。
これはどういうことかというと、子どもの苦手な教科や単元に対して、親は「なんでできないの?」と一方的にネガティブな発言をするのではなく、なぜ分からないのかを一緒に探っていくというイメージです。
子どもはただでさえ怒られたくなくて、苦手なことや嫌いなことは親に言いません。できないことも、なんでできないのかも自分で分かっていないことがあります。
ですので、まずは嫌なことを子どもが気軽に話せる環境を親が作りましょう。
そうすることで子どもに最も必要な学習が分かりますし、本当に解決したい策も見つかりますし、子どもに合った学習スタイルも分かります。
結果として、子どもが自分の苦手を克服し、子ども自身が自分にあった学習を自分で選べることから、子どもが伸びる家庭学習が実現します。
習い事はどう選べばいい?
習い事の最大のメリットは、親や学校の先生以外の大人との出会いです。
何かを習うことにより、習う対象を深めることももちろんですが、習い事をする上で、ほとんどの子どもがプロを目指すわけではないとしたときに、習い事を通した他者との出会いにこそ、価値があります。
そのため、子どもが慕う先生だったり、一緒に通う仲間たちに会いたい!そんな気持ちがもてる習い事を尊重してあげることで、習う対象で何も成果がなかったとしても、将来的に、子どもの価値観や考え方を拡げることになると思います。
【取材協力】 『日本財団子ども第三の居場所』
子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感、人や社会と関わる力、生活習慣、学習習慣など、将来の自立に向けて生き抜く力を育むための、子どもたちの居場所。全国に37拠点。(2021年1月現在)