2.小顔ケアに!「唾液腺マッサージ」

耳下腺マッサージ

宮本「唾液を分泌する組織である唾液腺(だえきせん)のマッサージは、小顔ケアに有効です。

ただし年齢によって顔は変化しますから、マッサージも使い分けることがポイントです。

子育て世代には『耳下腺(じかせん)マッサージ』がおすすめです。耳下腺とは唾液腺の一つで、耳の下あたりにあります。このあたりを引き締めると、顔が明るくスッキリした顔になります。

手を洗い、マッサージする反対側の親指を口の中に入れ、人差し指・中指と親指で耳下腺を挟むようにして、人差し指・中指に力を入れるように回しながらマッサージします」

唾液腺を押してマッサージ

宮本「次に、耳の下に人差し指と中指をそろえて、指の腹で押さえます。

後ろから上回しに円を描くように唾液腺を押してマッサージします。押している音が耳に聞こえるくらいに押すと効果が出やすいです」

左側の耳下腺マッサージを行った後の状態

宮本「左側の耳下腺マッサージを行った後の状態は、左の耳の位置のラインがほっそりして顔がシャープに小顔になりました。

マッサージ効果で左目は大きく上がり、左の口角も上がって、左顔全体がフェイスアップされているのが鏡を見るとわかると思います」

3.「うがい」で表情筋を鍛える

宮本「うがいの中でも、『ぶくぶくうがい』のときに、しっかり唇をしめて強いうがいをすると、口の周りにある筋肉が鍛えられて、たるみが解消されます。

口に含んだ水を、早く・強く還流させると、唇にかかる負担が大きくなり、口の周りが引き締まります。

上下の唇をふくらませて前歯を重点的にうがいしたり、片方の頬だけを大きくふくらませてうがいをしたりすると、さらに効果的に口周りが引き締まります。

筋肉が衰えている人は、はじめは唇から水がもれてしまうこともありますが、すぐにできるようになりますので心配いりません」

笑顔、唾液腺マッサージ、うがいの3つは、どれも簡単にできるものばかり!

でも、忙しい子育て中だと、なかなか時間をとって行うのがむずかしいものです。そこで宮本先生に、忙しい中でも実践するポイントをアドバイスいただきました。

宮本「笑顔の練習は、鏡を見ながら行いますので、メイクをするときや落とすときに行うと良いです。慣れてくると鏡が必要なくなりますから、いつでもできますね。

また、お子さまといるときに笑顔を作りながらお話しすると、良いコミュニケーションにもなります。

耳下腺マッサージは顔の外から行うだけでも、十分に小顔効果はあります。テレビや動画を観ながら、家族とお話をしながらなど、家事や育児のちょっとした空き時間でできてしまう手軽な方法です。

うがいは歯磨きの後に行うと、わざわざ行う手間が省けますよ」

ぜひ3つの方法、試してみてくださいね。

【取材協力】宮本日出(みやもと・ひずる)先生

歯科医師/幸町歯科口腔外科医院・院長
日本顎関節学会・代議員・指導医・専門医、厚生労働省認定歯科医師卒後臨床研修指導医教官。1965年、石川県金沢市に三人兄弟の末っ子として生まれ、幼少期は兄弟の中で自分だけ学習机を買ってもらえずに育つ。
学生時代のある時、オープンカーに乗って、女の子に囲まれた生活をイメージできたため、「歯科医師になろう」と決意。その不純すぎる動機から猛勉強を始め、愛知学院大学歯学部に合格。のちに歯科医師免許取得。
現在では、国内外に160篇以上の論文を発表し、複数のメディアにも登場するカリスマ歯科医となる。