そうですね。『TOKYO TRIBE』は、わりと早い段階で決まっていたんです(第21回)。『王家の紋章』初演のときのスタッフさんが、たまたま梅棒さんとも関わっている方だった、というところから始まっているんです。

『王家の紋章』では、ダンスのシーンがなかったので、そのスタッフさんが「佐江ちゃん、本当はダンス踊りたかったよね?」って、言ってくださって。

「ダンスのある作品があるんだけど」って言われて、いつかお仕事できたらいいな、と思っていたんです。そうしたら、『TOKYO TRIBE』で実現して。でも、初めに『TOKYO TRIBE』のお話を聞いたときは、

「え?? ラッパーと? ストリートダンスと? 台詞がない? は? え?? どういうこと?」

みたいな感じだったんです(笑)。ダンスシーンがすごくある作品だと聞いたので、「ファンのためにがんばらなきゃ」となって。

ーー『TOKYO TRIBE』は、佐江ちゃんのテンションが、お仕事に入る前と後とで、だいぶ変わったのをすごく感じた作品でした。

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全然違ったでしょ??(笑)。ここ2年半近くで、一番楽しかったお仕事は『TOKYO TRIBE』でした! というよりも、自分自身びっくりしたんです。

だって、180度? いや、360度?? いや180度だ。作品に入ったときの気持ちと、入った後の気持ちが、本当に違うんだもん。お仕事に入る前は「ファンのために出演します」って、言ってたけど、入った後は自分が一番楽しんでた!

ダンスも、最初は「久々に踊っている姿をファンに見せたい」って、言ってたけど、ふたを開けてみたら、私はあんまりダンスシーンはなかった(笑)

ーー(笑)。「楽しい」っていうワードが、一番出ていた時期だったと思います。

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やっぱり「刺激があってこその自分」なんだと思った作品でした。

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