さらにハッピーに!「β-エンドルフィン」で!

セロトニンとメラトニンをしっかり働かせることが、気分の落ち込みや過眠、過食を防ぐために重要ということがわかりましたが、さらにハッピーを目指すため、脳内麻薬とも呼ばれるしあわせホルモン「β-エンドルフィン」についても、ご紹介していきます。

「β-エンドルフィン」ってどんなもの?

私たちが、きれいなものを見たり聞いたりした時に、気持ちがいいという快感を感じるのは、快感物質である「β-エンドルフィン」が分泌されるからであるといわれています。

その他には、お風呂に入っているとき、笑っているとき、リラックスしているとき、おいしいものを食べているとき、楽しいことを考えている時などにも、このホルモンがつくられます。

そして、この「β-エンドルフィン」は、なんと、モルヒネの6倍以上の鎮痛効果があるといわれており、気分が高揚したり、幸福感を感じることができるのだそうです。

たとえば、マラソンなどで苦しい状態が一定時間以上続くと、そのストレスを軽減するために脳内でβ-エンドルフィンが分泌され、だんだん快感や陶酔感を覚える「ランナーズ・ハイ」と呼ばれる現象がよく知られています。

リラックスしている時や楽しいときなどにもβ-エンドルフィンは分泌されますが、たとえば、出産や特に苦痛を感じたりしたときにも分泌され、苦しさを緩和してくれるのです。

また、β-エンドルフィンはリンパ球の一種で免疫関係のT細胞を増やすことがわかっているのだそうで、免疫力をあげる役割もあります。

「β-エンドルフィン」をしっかりと分泌させるには

痛みや苦しみを和らげ、さらに幸福感を感じることができる「β-エンドルフィン」を適切なタイミングでしっかり分泌させたいものですね。

すでにご紹介したとおり、楽しいことをしているとき、リラックスしている時などに「β-エンドルフィン」が分泌されますが、たとえば、こんなことをすればもっと増やすことができるかもしれません。

運動をする

15分ほどジョギングをすることで、β-エンドルフィンの分泌が促進されるといわれています。外の景色を眺めて、自然などを感じながら走るとリラックスをすることもできるので、よさそうですね。