――どうやったらバカになれますか?

みうらさん:そんなに急にはバカにはなれませんから。努力がいりますね。一生懸命やっているところに、バカは実るんですよね。一生懸命ふざけているから面白いんです。オレが海外までゴムの蛇を買いに行った時のこともそうだけど、こんなバカなこと、一生懸命じゃないとできませんから。

――ところで今日のタイトルは「人生ローン」だったと思うんですけど?

みうらさん:あ、それね、「人生論」だと固い感じするでしょ?だから「人生ローン」って伸ばした方が柔らかいかなと思って(笑)。「人生とは返済である」と解こうとおもったんだけど、全然結びつかなかったっていう(笑)。

――最後に、みうらさんが思う「これでいいのだ」はなんでしょうか?

みうらさん:「これでいいのだ」は、赤塚さんの言葉なので、オレは「そこがいいんじゃない」といいます。「そこがいいんじゃない」は、否定したところを2倍肯定できるんですよ。

――みうらさん、ありがとうございました!

おわりに

(写真左から)河口洋一郎先生、みうらじゅんさん

今回は時間たっぷりみうらじゅんワールドに浸りました。

みうらさんの思うバカは、「一生懸命」になること。
いまどき「一生懸命」ってカッコ悪いけど、一生懸命に一生懸命になることが「バカ」になれる方法かもしれない。

まさに、賛成の反対は反対の賛成なのだ。

この言葉に意味はないけど、結局「これでいいのだ」に結びつく。
そして「そこがいいんじゃない」は、みうらさんの言葉なので、私は「これでいいんじゃない」にしようと思います。

最後に、みうらさん、面白いお話をたくさん聞かせてくださって、ありがとうございました!!

 フリーライター(たまにイラストレーター)として、雑誌やWebで執筆。現在はグルメ・旅の撮影や執筆、取材を中心にお仕事をしています。元飲食店オーナーだったこともあり、調理経験を生かして料理レシピやフードコーディネートも行っています。ブログ:『牡丹餅あんこのpoco a poco』