まさにイケメンパラダイス! イケメンアーティストと恋に落ちる「乙女ゲーム」も

黄金町バザール2014で発表された「BE MY MODEL -Artists in Residence with Love-」も当所。絵画と物語(ゲームブック)による、アナログ・恋愛シュミレーションゲーム(乙女ゲーム)。 恋のお相手は、油画、日本画、彫刻、写真、4人のイケメンアーティスト。

「アーティストとモデルの恋はあるのだろうか?」という発想から生まれた作品。実在の男性アーティストがモデルになっており、胸キュンなセリフの中には、インタビュー時の発言からピックアップされたものも!

「君の美しさ、体温(ぬくもり)まで… 絵画美として昇華させたい」

「彫ってる間中、君のことしか考えない」

じっと見つめられてこんなセリフを言われたら、思わず吹き出すか、惚れてしまうか、その両方か。ハッピーエンド、ノーマルエンド、バッドエンド、アブノーマルエンドまで、ストーリーと分岐を考えるのが大変だったそう。

こちらを見据えるイケメンたちの前に立てば、モデル気分が味わえる。唯一、カメラマンは作品が鏡のようになっており、そこに映る自分の姿を作品としてとらえられるという仕組み。

キャラクターの設定画もあり、妄想がふくらむ。イケメンアーティストとの恋愛を疑似体験してみたいので、ぜひともアプリなどで復活してほしい。

新作の「龍宮楽園」は、古くからある日本の伝統的な構図で、海底の楽園を描いている。一見、古文や日本史の教科書で見たような構図だが、そこに描かれているのは半裸の美しき人魚(マーマン)たち。

魚だけでなく、イカ、マンタ、ネコザメ、ウツボなど、多様な海の生き物が擬人化されている。木村さん曰く「数えたくないくらい何人も描いた」とのことだが、本当にさまざまなイケメンがいて、見ていて飽きない。

作品の両側の壁には、『人魚姫』ならぬ『人魚王子』の物語が。オリジナル絵物語「魔都の海」は、アンデルセンの「人魚姫」に着想を得た官能的な物語。海の世界で暮らしていた少年人魚が、人間の女性に恋をする。

16もの場面からなり、そのひとつひとつが小さいながらも、美しく、悲しく、そしてエロティック。木村さん自身も迷いに迷い、一度はふたつの展開を考えたというラストにも注目。春画を思わせる大胆な場面も……。大人のための壮大な絵巻だ。

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