4. どれくらい練習すればゲレンデに出られるようになる?
ゲレンデに出られるかどうかは、サイドスリップのコントロールが、どれだけ身につくか次第です。
サイドスリップで、自力で、ゲレンデの斜面を降りて来られるようになれば、親子で滑ることも可能です。
推奨年齢の5歳以上で言えば、(もちろん、各自の発達・発育により差はありますが)ほぼ1日〜2日程度の練習をすれば、身につく子が多いのではないか、という感覚です。
むしろハードルになるのはリフト
スノーボードの場合、ゲレンデに出るために、乗り越えなければならないハードルは、むしろ、リフトの乗り降りかもしれません。
軽井沢スノーパークの「スクールオブスノーボード」では、リフト練習機での練習を実施しています。
舞子スノーリゾートの「ママミキーキッズスノースクール」では、スノーボードを外した状態で、リフトに乗り、早期のゲレンデデビューを可能にしています。
5. 良質スクールの見つけ方・探し方は?
今まで3シーズン、プライベートと取材をあわせ、いくつものスクールを、子どもたちに受講させてきましたが、ぐんぐん上達する、良いスクールに共通するのは、子どもの意欲を引き出す上手さです。
「子どもの “やりたい! ” を大切にしている」
と言い換えてもいいでしょう。
やはり、夢中になれたり、楽しめたりしないと、子どもたちは上達しませんし、「またやりたい」とも言いません。
教える側の都合を押しつけて、次はこうしなさい、それはやっちゃダメ、つぎはああしなさい……と、子どもの意欲をことごとく潰していくようなスクールは、おすすめしません。
受講済みおすすめスノーボードスクール4つ
世の中には、たくさんの良質なスノーボードスクールが存在しますが、その中で、実際に受講して、文句なしにおすすめできるスクールを、4つ紹介します。
■スクールオブスノーボード(軽井沢スノーパーク)
元五輪選手・キッズボーダー育成の第一人者のみっちゃんせんせい(橋本通代さん)が校長を務める。
経験に裏打ちされた、数々の工夫や、練習用アイテム&教材が豊富で、ターンまでの完成が早い。
デビューから、強化まで取り組んでおり、長く付き合っていくスクールとしても、おすすめ。
■ママミキーキッズスノースクール(舞子スノーリゾート)
“子どもの目線のスペシャリスト” が揃い、スノーレジャーデビューにかけては、ベストの選択肢と言い切れる。うちの子どもたちが、別格で大好き。
「雪育」をかかげ、ギアの持ち運びを可能な限り子どもたちが頑張ったり、親の見学を最後の15分間のみに限ったりするなど、子どもたちの自立心を引き出す。
また、雪そのものを楽しんでもらうことに主眼を置いており、レッスン中に雪遊びの時間があるのも、特徴。
■スノーボードスクールSTEP7舞子校(舞子スノーリゾート)
※2016年受講時は「舞子ヒキダス ↑ パークスクール」
元五輪選手の伏見知何子さんが校長を務め、敏腕コーチ陣が揃う、リピーター続出の人気スクール。
雪上での楽しさを体験するところからスタートし、その子の「やりたい!」にあわせて、柔軟に対応してくれるため、4歳以下でのデビューにも、おすすめ。
やはり強化まで取り組んでおり、スキルアップしたい子も、長く付き合えるスクール。
■タングラム斑尾 スキー&ボードスクール(タングラムスキーサーカス)
優しいインストラクターによる、子どもたちが夢中になれるレッスンで、評判。
弱点を見抜く目が鋭いのはもちろん、子どもに分かりやすく伝えたり、遊びを取り入れながら克服する手腕が的確。
1回2回の受講で、リフトを利用し、ゲレンデを降りてこられるところまで上達できる。
<インフォメーション>
ゲレンデへのおでかけは列車と宿泊がセットになったJR東日本ダイナミックレールパッケージが便利です。