社会人になってからというもの、忙しさに追われて食生活が乱れたり、睡眠不足になったりしてはいませんか?栄養バランスが偏った食事や寝不足は、体を疲れさせてしまいます。

仕事のパフォーマンス低下や注意散漫など、疲労は日常生活にも悪影響を及ぼしかねません。ストレス発散でスポーツをする人もいますが、疲労を放置していると運動中のケガを招くおそれもあります。

疲労回復には休息が必要ですが、中でも質の高い睡眠は欠かせません。睡眠時間の確保や心地よい寝具を揃えるのもおすすめです。さらに意識してほしいのは、食事が睡眠の質を左右するということです。

書籍『脳の不調を治す食べ方 THIS IS YOUR BRAIN ON FOOD』(ウーマ・ナイド著、KADOKAWA)では、食事が睡眠に与える影響を解説しています。

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まず、睡眠の質を下げるおそれがある食事を理解しておきましょう。同書によると、

「高GI炭水化物が中心の食事では入眠時間は早くなるが、満足のいく睡眠にはならない。ほかの研究では、糖分の多い食事、あるいは飽和脂肪酸を多く含み繊維の少ない食事が、浅い睡眠を引き起こすと示唆されている。高脂肪・高炭水化物食が特に有害で、回復を促す徐波睡眠と、記憶の定着に欠かせないレム睡眠を妨害する。」

出典(脳の不調を治す食べ方 THIS IS YOUR BRAIN ON FOOD)

とあります。

GI(グリセミックインデックス)とは、食後血糖値の上昇に関する指標です。GIが高い食品ほど食後に血糖値が上がりやすく、インスリンが急激に分泌されます。

インスリンの分泌が過剰になると、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されますので肥満につながりやすくなるのが特徴です。