「ちょっと気が強そうで、バリキャリという感じのママが娘の小学校のクラスにいます。私は彼女を怖そう、と勝手に思い込んで苦手意識を持っていたんです。

ある時、娘がクラスでちょっとしたいじめの対象になってしまって……。女の子あるあるの“持ち回りで無視されちゃう”みたいなやつですね。

その主犯格の子は注意を受けて、一応解決した形になったのですが、娘は今までそんな経験がなく相当に堪えたようで、『その子に会いたくない』と一時期保健室登校になってしまったんです。

すると、それを子どもから聞いたバリキャリママが担任の先生に、『いじめられた子を隔離して保健室登校はおかしいんじゃないですか? いじめた方の子を一時的に保健室に行かせてカウンセリングすべきだと思います』と提言してくれた様子。

それから娘は皆のいる教室に通えるようになって、いじめっ子だった子も、むしろ保健室登校で落ち着きを取り戻したようです。今は徐々に娘とその子も会話するようになったみたい。

彼女の子どもはいじめには関わっておらず、言ってしまえば他人事なのに、全体の改善を見据えてこういう提言ができるなんて尊敬します」(専業主婦/38歳)

誰か特定の人のための感情的な提言ではなく、学校全体での長期的な解決を望んで発言できるなんて素敵ですね。

なかなか真似できることではありませんが、小さなことからできる範囲で見習っていきたいものです。