3.自分の考えを持っている

「自分の考えをしっかり持っている女性」は男性に大切にしてもらえる、と佐藤さんは考えています。

単に彼の調子に合わせているだけの女性にもニーズはありますが、それでは彼のペースにふりまわされてばかりの、「都合のいい女」になる運命をたどってしまいます。

決してひけらかさないけれど、自分の考えをきちんと持っている女性が、尊重してもらえる存在になれるのです。

ただ、男性と女性で本音トークをすると、どうしても意見が分かれてしまう場合が少なくありませんよね。そこで、自分自身の考えと彼の意見に深い隔たりを感じてしまった場合でも、彼の話に耳を傾けるコツは? とお聞きしました。

「自分の意見を言う時は、『あなた』を主語にせず、『わたし』を主語にして話をするといいですよ」というのが、達人・佐藤さんからのアドバイス。

×「あなたは間違っている」
○「わたしはこう思う」

のように、「わたし」型で発信すると、相手の発言を否定せずに話せるのです。

また、彼が意見を述べている時は、あいまいなうなずきをするのも効果的

「へー、そうなんだ」「うんうん、そう思うんだね」などと、話を聞いていることを示す相づちは打ちながらも、彼の主張に賛成か反対か、白黒はっきりさせないところがあってもいいと言います。

大事なのは自分なりの見解を持つことですから、彼と自分で意見を一致させなくたっていいわけです。説得する必要はないなと思えば、相手の話を素直に聞けそうですね。

4.自分の時間を丁寧に過ごす

最後にお伝えしたいのは、「自分の時間を大事にする女性」であれという、同性たちへのメッセージ。

大好きな人がいること自体はとっても素敵ですが、常に彼のことで心を満タンにしているよりも「自分の時間を大事にする女性になったほうがいい」と佐藤さんは提案していて、筆者はこれに深くうなずきました。

一人になったときに「わたし」を丁寧に生きていないなら、それは、自分という人間に消しゴムをかけているようなもの。結局は、彼が自分に魅力を感じてくれる部分もだんだん薄れ、飽きられてしまうのではないでしょうか。

意外と、彼と離れている時間に“自分活動”を充実させる女性が、彼を夢中にさせているのです。

それに、男性こそが、女性以上に自分の時間を大事にしたいと考えている生き物だったりして。

彼がかけがえのない親友や趣味に時間を使いたいと言った時、自分もそのような時間の過ごし方をしていれば、「私のことなんてどうでもいいわけ?」なんて誤解や不安は起こりづらくなります。

自分の時間を丁寧に生きている女性ほど心が揺らぎませんし、彼の気持ちを理解できるから、尊重することもできるのです。

まとめ

男女間コミュニケーションのスペシャリスト、佐藤律子さんのアドバイスをご紹介しましたが、いかがでしたか。

今回挙げた条件に少しでも自分を近づける努力をしていけば、彼との仲に素敵な変化が起きることでしょう。

大切なひととのコミュニケーションに、どうぞ取り入れてみていただければと思います。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。