佐々木「けっこう攻めてますよね」

佐々木「私は第2話の『ふたりはきっと、ここからの地獄を覚悟したのね』というナレーションが大好きなんですけど、けっこう攻めてますよね」

玉山「地上波だともっと保守的になるよね」

佐々木「そうですよね今回の現場は本当に行けるところまで行くし、攻めてる。私もしっかり頑張らないといけないなと思いました」

それにしても、久しぶりに降臨する新たな野島伸司ワールドが若者を中心とした昨今のテレビ離れの状況にどんな喝を入れるのか楽しみだ。

佐々木「衝撃が走って欲しいですね」

玉山「往年の野島さんの作品は子供が観てはいけないものを観る感覚や、身近な大人が教えてくれないものを教えてくれるようなところがあったけれど、いまの若い人たちはそもそもドラマにそれを求めていないような気がします。

でも、結局、積み重ねだと思うんです。この作品のようなオンデマンドのオリジナル作品が黒船のようにどんどん出てきて、映画や地上波も含めたエンタテインメント業界に傷跡を残すことができれば、また状況が変わるかもしれません。

僕たちもそこに期待しています」

そういった意味では、エポックメイキング的な使命も担っている「雨が降ると君は優しい」。

この美しくも狂おしい大胆なクリエイティビティが、どんな未来を切り開くのか!?

まずはその勇気ある挑戦を、自身のふたつの瞳で目撃するところから始めてみようではないか。

Huluオリジナルドラマ「雨が降ると君は優しい」

配信日:9月16日(土) 1話・2話 配信
9月23日(土) 3話・4話 配信
9月30日(土) 5話・6話 配信
10月7日(土) 7話・最終話 配信
出演:玉山鉄二、佐々木希 ほか / 脚本:野島伸司

映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。