「昔いた会社ですが、入社したときから女性社員がお客さまにお茶出しをすることが暗黙のルールになっていました。
私がいた部署では曜日によって“お茶出し当番”が決まっていて、その日は同僚のA子が用意することになっていました。
ところが、前日に発注を間違えて対応に追われていたA子は余裕はないみたいで、私が代わろうかと声をかけようとしていたのですが……。
『そろそろ○○社の人が来るから、お茶の用意をしたら?』
部署の先輩の女性がA子に言って、それに対して
『いま忙しいんです。
それって仕事じゃないですよね、誰か手の空いた人がすればいいんじゃないですか』
とパソコンとにらめっこしたまま答えるA子の言葉に場が凍りつきました。
いたたまれないので『私がやります』と言って給湯室に行き、無事にお客さまにもお茶出しができたのですが、部署に戻ったら
『お茶出しなんて誰がやってもいいよね』
とひと言のお礼も言わないA子にはびっくりしましたね。
A子の言うこともわかるけど、二度と声をかけるのはやめようと思いました」(28歳/営業)
来客のお茶出しは女性社員の仕事、と勝手に決めつけることに抵抗を覚えるのはわかりますが、それでも、自分の代わりにやってくれた人がいればまず感謝したいもの。
したくないことは周囲と話し合う機会を作って変えていくのも、スムーズに仕事を進める上で大切な配慮です。
暗黙のルールなら破っても大丈夫、ではなく、みんなの負担を考える意識を持ちたいですね。
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