「シャリの大きさ」比較

シャリのサイズは各店ともにほぼ同じ!?

3チェーンいずれも美味しくて安い寿司を提供していることは言うに及ばずですが、前述のはま寿司に対して、筆者個人的な感想では「美味しいけど、シャリが小さい」という先入観がありました。

そこで、次に各チェーンのシャリのサイズを見てみることにしました。

左上からスシロー、くら寿司、はま寿司のシャリ

くら寿司のシャリが縦に長い印象ですが、左右幅約45〜50mmと、どのチェーンもシャリのサイズがほぼ同じです。

ここでわかったことは、別にはま寿司のシャリだけが小さいわけではなく、むしろ前述の通り、ネタが他チェーンに比べて大きいことからシャリを小さく感じるのではないかということでした。

ここまでが各店の見た目、大きさの比較ですが、肝心の味にはどんな差があるのでしょうか。さっそく試食していきます。

いよいよ実食!「味」を比較

スシローのまぐろ赤身&漬けまぐろは優等生的な味!!

まずはスシローの「まぐろ(税込132円)」「漬けまぐろ(税込132円)」を試食しました。

スシローの「漬けまぐろ(左)」「まぐろ(右)」

まず、まぐろ赤身は臭みがいっさいなく、まぐろ本来の旨味を深く感じさせてくれながら、食べ終わり後半ではほのかな甘みもある、実にバランスに優れた部位であることがわかりました。

まさに優等生的な赤身なのですが、おそらく同じ部位を使っていると思われる漬けまぐろでは味が一変。

前述のようなまぐろ赤身での優等生的な味に対し、醤油、みりんなどの漬け汁のインパクトが強まり、最も個性的な味に変化しています。目をつぶって食べたら、それが「まぐろである」と絶対的に判断できないほどの味変です。

これはこれで面白く、そして実に美味しいネタになっていました。

くら寿司のまぐろ赤身&漬けまぐろは、アッサリ感と深い旨味が魅力!

次にくら寿司の「極み熟成 まぐろ(税込110円)」「極み熟成 漬けまぐろ(税込110円)」を試食します。

くら寿司の「極み熟成 漬けまぐろ(左)」「極み熟成 まぐろ(右)」

「熟成」を謳っていることから推測するに、念入りに寝かせたネタを採用していることからスシローやはま寿司に比べれば、見た目的には控えめ。

ネギが乗っていなければ、赤身も漬けも判別しにくいほど似たビジュアルです。

しかし、まず赤身を口にしてみると、これがうまい。コクと旨味を最大限まで引き出したかのような味であり、口あたりもなめらか。

アッサリとした赤身をあえて寝かせることで、まぐろ本来の旨味を引き出しているかのようです。

また、漬けまぐろのほうも、漬け汁は極めて薄く、あくまでもまぐろ本来の旨味を殺さないよう配慮がなされているかのように思いました。