はま寿司のまぐろ赤身は、大きさだけでなく味もダイナミック!

最後に、はま寿司の「まぐろ(税込99円)」「特製漬けまぐろ(税込99円)」を試食します。

はま寿司の「特製漬けまぐろ(左)」「まぐろ(右)」

前述の通り、物量的にはダントツトップだったはま寿司ですが、味のほうもなかなかダイナミック。

まず赤身は、まぐろ本来の風合いを強く感じさせるもので、ほのか脂感もありインパクト十分でした。

そして、漬けまぐろも、3チェーンの中では最も強く漬けられており、口あたりこそなめらかですが、味はやはりダイナミック。白ごまが味を調和させてくれており、つい何個もおかわりしたくなるような味でした。

 

試食してわかった「スシロー、くら寿司、はま寿司」各店の個性とは!?

味そのものにおいてはスシロー、くら寿司、はま寿司とも美味しく、甲乙つけがたいほどでしたが、まぐろ赤身・漬けまぐろに対する各店の個性を感じることができました。

最後にまとめると、おおむね以下のような違いでした。

 

・スシローのまぐろ赤身(漬けまぐろ)

極めて優等生的な赤身。漬けにした際の味変も面白く、赤身そのものの味覚を打ち出している

・くら寿司のまぐろ赤身(漬けまぐろ)

熟成させることで、まぐろ本来の旨味を引き出しながらアッサリした味に徹底。他のネタの味を邪魔しないような印象

・はま寿司のまぐろ赤身(漬けまぐろ)

見た目も味もダイナミック。強いインパクトを打ち出しながら、100円を切る価格設定はもっと評価されて良い

 

いずれも筆者個人の感想であり、また、時期・店舗・職人さんによって、さらなる違いは出るようにも思いますが、どの回転寿司を利用するか迷った際には、上記も是非ご参考にチョイスされてみてはいかがでしょうか。

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。