「家にいても部屋や寝室は別々で、ほとんど夫と顔を合わせない」「必要最低限の会話しかしない」など、プチ家庭内別居状態に陥っている妻は意外にも多いようです。

配偶者とは同じ家で暮らしているわけですから、不自然な距離感での生活は不便でしょう。

子どもがいる場合は、子どもへの悪影響にも不安を感じるところです。

そこで今回は、プチ家庭内別居に至ったことのある妻3人に、状況の改善につながった方法を聞いてみました。

悩みを抱えている方はぜひ参考にしてみてください。

まるで仮面夫婦…「プチ家庭内別居」の事例と解決方法

いつのまにか会話の少ない夫婦に…

「結婚してから5年経ち、いつの間にかほとんど会話のない夫婦になってしまいました。

休日も食事以外は夫が自室にこもり、顔を合わせる機会も少ない状況に。

ただ、平日は帰宅時間の連絡や、「夕飯はいらない」などのやりとりがあるので、必要最低限のコミュニケーションは取れていたと思います。

とはいえ、このままでは夫婦生活が破綻してしまうと感じていました。そこで、業務連絡のようだったLINEのやりとりから改善しようと、面白系のスタンプで返事をしてみることにしたんです。

普段使わないスタンプを使ったからか、夫からは「何そのスタンプ」と、いつもとは違う返事が来るようになりました。

帰ってきてからも少しLINEのスタンプが話題にあがり、徐々に一緒にいることも増えるようになりました」(45歳女性/事務)

LINEのスタンプがきっかけでプチ家庭内別居の脱却を果たした妻のケースです。

実はほかにも「変なデザインのLINEスタンプがきっかけでメッセージのやりとりが増えた」「夫も変なスタンプを買うようになり、お互いにスタンプで会話することもある」など、コミュニケーションにつながったという声がありました。

プチ家庭内別居に陥ると、LINEのやりとりは業務連絡のようになってしまうもの。スタンプを使えば、ちょっとだけユーモアのある雰囲気に近づけてくれるかもしれません。

意地の張り合いでプチ家庭内別居に…

「夫と私で価値観の違いが大きく、そのうえお互いに絶対に謝らないという性格です。いつのまにか意地の張り合いが続いてしまい、気が付けばプチ家庭内別居になってしまいました。

性格も考え方も全く違ううえに、頻繁に喧嘩していたこともあり、一度は離婚も考えました。しかし、子どもはパパのことが大好き。わが子のためにも関係を修復しなくてはと、仲直りすることを選びました。

「喧嘩の際に言い過ぎてしまったこと」「家庭内別居のような生活が辛くて悲しいこと」「仲直りしたいこと」を一生懸命話したら、夫も少しずつ受け入れてくれて、会話も増えました。

正直、自分から歩み寄るのは本当にイヤだったのですが、それ以外に関係を修復できるような選択はなく。自分が変われば丸くおさまると言い聞かせて我慢し、行動に移しました。

まだまだ夫に対してムッとすることは多いのですが、関係改善に向けて一歩前進できていると思います」(32歳女性/営業)

価値観の違いは夫婦の溝を深める深刻な問題です。基本的に価値観が同じ人間同士で結婚することは難しく、お互いに受け入れたり、理解したりする姿勢が必要です。

とはいえ、頭の固い方やキャパシティが狭い方にとって、価値観の違う相手の全てを受け入れるのは難しいもの。結果的に離婚につながる可能性もあります。

しかし、こちらの女性は「自分が変わること」で夫婦仲の修復へと近づきました。

受け入れる姿勢を見せたことで、パートナーの態度も少し柔らかくなったそうです。