2:セックスに関する会話がまったくない
夫婦の会話で一番多い話題は何でしょうか?
子供がいたら大体は子供の話題になりますよね。お互いに、夫婦ふたりの時間でも「パパ」「ママ」と呼び合い、家族として接することがほとんどなのではないでしょうか。
一見、会話が多くて仲がいいように思えても、その会話の内容が子供のことばかりで男女として色気のある会話が皆無だとしたら、これもまたセックスレスに陥りやすいのだとか。
三松さん「先ほど挙げた、レスの定義をすることはもちろん、セックスに対する話し合いができるかどうかはとても大事です。
夫婦の大事な問題って、経済のこと、子供のこととかいろいろあるんですが、“セックス問題”が抜け落ちちゃう。リビングでの話し合いのテーマにあがってこないんですよね。
特に子供がいる夫婦は、“子育て共同体”みたいになってしまって、セクシースイッチをオンにするには程遠い状態です。
そういう夫婦は会話もあるし仲はいいんですよ、でもセクシーな関係にはなれない。生活のための会話ばかりで、男と女としての会話がない。どうしても子供中心に変化してしまうんですね。
レスになるという予測をもとに、そこを前提にして話し合うことが重要です。セックスに関する会話ができていない夫婦は確実にレスになりますよ。忙しいまま淡々と日々が流れていきますから」
3:スキンシップがない
セックスレスになる夫婦で一番顕著なのが、「スキンシップがない」ということ。
特に子供がいると、子供とのスキンシップで満たされてしまうので、夫婦間でのスキンシップはなくなりがちです。
三松さん「子供がいたりペットを飼っていると、夫と触れ合わなくても満足してしまうんですよね。子供やペットとの触れ合いによってオキシトシン(“幸せホルモン”とも呼ばれる、ストレスを緩和し安心感を与える脳内物質)が出るので。
でも、実は人の三大欲求のうち性欲だけが満たされず抜け落ちてる状態。
これって、男性はEDになりやすいし、女性はFSD(女性性機能障害)になりやすいんです。病名をつけてしまうと大変な病気みたいですけど、要は“痛い・濡れない・したくない”という症状です。
寝たきりになったら足腰が弱くなってしまうように、使わない器官は衰えますよね。それは男性器や女性器も同じなんです。
セックスレスになれば、男性に見られない、触れられない状態が続くので、メンテナンスもしなくなります。そんな状態で何年も経って閉経前などに『やっぱり夫に抱かれたい』と思ったとしても、なかなか難しいですよね」