さらに1週間程度経った頃、初校の修正が反映された第2校が送られてきます。10月第2週のことです。それを週末の2~3日の間でチェック。初校では見つけられなかった間違いや表現ミスなどを洗い出し、編集者へ戻します。大幅に変えたのは「会社員時代のこと」と「フリーランスになろうと決意してからのこと」というように、第一章をふたつに分けたこと。「フリーランス実践編」として後者から読みたい人もいるのではと考えたのです。
第2校を編集者に戻し、私の側でやることは終了。第3校は見ていません。10月中旬を過ぎた頃でした。印刷などが始まり、手元に完成した本がひとあし先に届いたのが、11月上旬。刷り上がった本を見ると、新鮮な感動をおぼえました。関係者に献本(完成した本を送る)と、ブログに書いてくれる人、ソーシャルメディアに拡散してくれる人などもいらっしゃいました。ありがとうございました。
積極的に書店をまわってみる
リアル店舗、Amazonや楽天ブックスなどのECでの販売が始まってからは、書店まわりをしました。単純に自分の本が書店に並んでいる様子を、この目で見に行きたかったのです。ポップを書かせていただいた店舗もあります。「著者なのですが……」と名乗ると、店員さんが快く応じてくれました。そのことをTwitterなどに書くと、その書店に足を運んでくれた人も何人かいたようです。
ソーシャルメディアを定期的に活用して、本に関する投稿をすることで、「本を出したのですね」と連絡をいただくことも増えました。仕事の依頼をくれるところもあります。第2刷になるほどの勢いはまだ見られませんが、着実に売れてはいるようで、また目にはされているようで、本を出したことは結果的に良かったなと感じます。
このインターネット時代、自分の書いたものを見てくれている人は、確実に存在しています。メディアであれブログであれ、ひょんなことから辿り着き、コンタクトをいただけることもあるのです。この時代のメリットを享受しないのはもったいない。
私はライターとしてメディアに執筆していますが、ブログ経由でライターに抜擢された後、連載が人気で書籍化の話を持ちかけられたという人もいます。ネット上で積極的に表現・発信することでチャンスは倍増していきます。今日からでも取り組んでみてはいかがでしょうか。