家庭菜園に最低限必要な道具
家庭菜園を始めたい!そう思ったら、どんな道具や物を用意すればいいのでしょうか?
初心者向けに、最低限必要なものを大西さんに教えていただきました。
- 土
- 底石
- プランター
- スコップ
- 軍手
- 種
- 苗
- トマト、ピーマンなどを植える場合は支柱(植物を支えるためのもの)
大西「最近はほとんどのものが100円ショップで購入可能です。
さらに費用を抑え、身近なものでチャレンジしたいなら、プランターは牛乳パックを横にして上部を切ったものや、トマト缶、食品トレイ、冷凍宅配用発泡スチロールなどを利用するのもおすすめです」
大西「スコップは、ペットボトルを斜めに切り、長いほうの先を丸く加工すれば代用できます。最低限、買うのは土と種、または土と苗だけでOKということですね」
かけられる費用に応じて、必要なものをそろえてみましょう!
家庭菜園初心者が失敗しがちな3つのこと
初心者はもちろん、以前、家庭菜園をやってみたものの、なんだかうまくいかなかったという人もいるかもしれません。
そこで大西さんに、初心者が失敗しがちなことを3つ教えていただきました。
水のやり過ぎ、または水不足
大西「水の加減がわからず、やり過ぎてしまったり、水が足りなかったりすることはよくあります。
水は土が渇いたらたっぷりやることが基本。まだ湿った状態で水を与えると根腐れを起こしたり、茎が腐って折れたりするので注意してくださいね」
日当たり不足やベランダでの照り返し
大西「日当たり不足や、ベランダなどでの照り返しによる暑さによる成長障害は、よくある失敗。日があまり当たらないと、植物は光合成ができなくて成長が促されません。
ベランダ菜園の場合、夏の暑い時季は熱がこもり、野菜が弱ったり、花が受粉前に枯れたりするので注意しましょう。
真夏のベランダでは午前中の涼しい時間に日を当て、それ以外の時間は『たてす』などを使って日除けをする、または日差しがきつくない場所に移動させるとよいでしょう。
またベランダの熱が直接伝わらないように、すのこなどの上にプランターを置くのも対策になります。
水やりは朝と夕に行い、日中に行うのは避けましょう。
もともと暑さに強いオクラを育てることや、グリーンカーテンの役割を持つゴーヤを育てて他の植物への日差しを遮るのもおすすめです」
肥料の与え過ぎ
大西「肥料を与え過ぎると、腐ったり、成長障害が生じたりすることがあります。肥料は適量を調べて与えてくださいね」
家庭菜園におすすめの野菜と始め方を紹介しました。意外に簡単に始められそうですね。
育てながら勉強し、コツを覚えていきましょう。
【取材協力】野菜ソムリエプロ 大西 真由美さん
食育活動で野菜嫌いを心配するお母さんの質問が多いことから野菜ソムリエ資格取得。季節の野菜を使った料理教室で野菜・果物の魅力を伝えるほか、レシピ提案、子育て家族対象の食育講座、自ら菜園で野菜も育てている。