開放感でいっぱいになる夏といえば、海のさざなみや恋のきらめきを彷彿とする方も多いのでは。
そんな気持ちを高めてくれるのが、今夏公開のフランス映画界の巨匠フランソワ・オゾン監督最新作『Summer of 85』。
今作の試写会が開催されたお洒落なお店「Grand Maison ORENO(グラン・メゾン・オレノ)」の様子や“限定”コラボセットの実食レポートをお届けします!
8月20日(金)から公開される映画『Summer of 85』。今作は、フランソワ・オゾン監督が17歳の時に出会い、深く影響を受けた英作家のエイダン・チェンバーズの小説『Dance on my Grave』(『おれの墓で踊れ』徳間書店)を映画化したもの。
物語は、1985年夏、フランス・ノルマンディーの海辺でアレックスとダヴィドが運命的に出会い、恋に落ち、そして別れるまでの6週間を鮮やかに描いています。主演を務めたフェリックス・ルフェーヴルとバンジャマン・ヴォワザンは、監督自らがオーディションを行い起用した新星です。
そんな瑞々しく切ない少年たちの恋物語『Summer of 85』の試写会が、2021年8月1日にレストラン「Grand Maison ORENO」で行われました。
おいしい料理と最高純度のラブストーリーを味わう♪
お洒落なレストラン「Grand Maison ORENO」
「Grand Maison ORENO」は“俺のシリーズ”のトップブランドとして、おいしい料理とピアノの生演奏が味わえるフレンチレストラン。
試写会では、入り口に映画のポスターもあり、おひとりで来場された方から友人同士、カップルなど、幅広い年代の方が女性を中心に約60名ほど参加しました。
中に入ると300インチのスクリーンやスタンウェイのピアノもあり、お店が音響設備に力を入れているのがわかります。ゴージャスな店内の様子にうっとりする参加者のみなさん。
試写会では映画の雰囲気を盛り上げるべく『Summer of Blue』のドレスコード(青色のものを身につける)で来場すると、スペシャル抽選会に参加できるので、ほぼ全員がドレスコードで来場していました。
フランス映画をフレンチレストランで体験できるなんて、まるでフランスにいる気分になっちゃいます!参加された方々もあちこちで記念写真を撮っていました。
手土産には、お店から「俺のラスク」と次回来店時ボトル1本サービスが、映画からはステッカーをプレゼント。参加したみなさんはもう大満足の様子でした!
映画『Summer of 85』の魅力や見どころは?
センチメンタルな青春時代のきらめき
フランソワ・オゾン監督最新作『Summer of 85』は、16歳のアレックスと18歳のダヴィドがある偶然の出来事をきっかけに運命的に出会い、急速に惹かれ合い、友情を超えた強い感情で結ばれていく様がみずみずしく描かれます。
第73回カンヌ国際映画祭ではオフィシャルセレクションに選出され、第15回ローマ国際映画祭で観客賞を受賞。さらに第46回セザール賞では作品賞や監督賞など11部門で12ノミネートされた注目作です。
アレックスがダヴィドを想う感情のうねりや爆発、涙に混沌。さらに、映画で流れるTHE CUREやロッド・スチュワートのヒットソングがとても印象的です。
デジタル撮影が主流の昨今、オゾン監督がこだわった全編フィルムで撮影されていて、80年代の空気や質感を感じさせるノスタルジックな映像美と音楽もたまりません。
オゾン監督に見出されたアレックス役とダヴィド役のふたりも新鮮。多様性の時代といわれ、BLやブロマンスをベースにした作品が広く浸透してきているなか、今作もより注目されるに違いありません。
さらにこの物語には、予想もしない展開が待っているのです。
試写会に参加された方のなかには、あるシーンでずっとハンカチを目に当てている方も……。でも、一歩を踏み出した先には光があり、未来へと繋がっていくのが人生。今作は、青春時代の運命的な出会いを通して、生きていくことの儚さときらめきを感じさせてくれました。