「実家で犬を飼っていて、ひとり暮らしをはじめてから私もいつか小型犬を飼いたいなと思っていました。

今のアパートもペット可だから契約したところなのですが、なかなか機会がなかったのと、会社の同僚と不倫をはじめてしまったせいで犬を飼いたかったことなんてすっかり忘れていて。

でも、彼の奥さんにバレそうになって振られてしまい、ひとりになると本当に誰もいない部屋を寂しく感じましたね。

ずっと不倫に反対しながらも相談を聞いてくれていた友人がいて、ある日『親戚が子犬を産んだのだけど、見に来ない?』と誘われました。

この友人には犬を飼いたい話はしていなかったのですが、偶然と思いながら行ったら子犬の可愛らしさに一目惚れ。

トントン拍子で譲ってもらう話が決まり、今は全力でお世話をしています。

失恋の痛みもこの子のおかげで薄れてきて、友人には本当に感謝です」(32歳/企画)

叶えたいことも、不倫に熱を上げているうちに忘れてしまいます。

でも、不毛な関係が終わったときにその気持ちを思い出させてくれる出来事は、新しい一歩を踏み出す大きなきっかけです。

あえて口にしていなくても、純粋な思いがチャンスを引き寄せているのかもしれませんね。