<二日酔いにならない飲み方って?>

アルコールの多量飲酒は、胃腸でのアルコール吸収が一気に進み、血中アセトアルデヒド(有害物質)の濃度が高くなってしまいます。

低カロリー高たんぱく質のつまみを一緒に食べながら飲む。(肉・魚・豆腐・納豆・枝豆など。但し脂っこい調理方法の料理は避けること)

野菜のおつまみを増やす。→アルコール代謝に不可欠なビタミンB1・ビタミンC・ミネラルをたっぷり補うことが出来る

飲酒限度量(この中のどれか一つ)
日本酒1合 
ビール中ビン1本(500ml) 
焼酎1/2合
ウイスキーダブル1杯 
ワインボトル1/3本 

アルコールの分解時間→肝臓はまず優先的にアルコールを分解する。たとえば日本酒1合飲むと分解には3時間かかる。飲んですぐに寝ることは避けたい。

アルコールと同量のお茶・水を交互に飲もう→アルコール量の抑制になるとともに、アルコール分解時の脱水症状を防ぐこともできる。

アルコールの種類を選ぶ→醸造酒(日本酒・ビール・ワイン)より蒸留酒(焼酎・ウイスキー・ブランデー)を選ぶ。各々が含んでいる糖質量の違いから血糖値の上昇を防ぐことが可能。特に糖尿病の方は要チェック。

<二日酔いの回復方法って?>

飲酒後の二日酔いには弱った胃と肝臓のケアを十分にして、胃粘膜の修復と有害物質アセトアルデヒドの排出に努めましょう。

●胃粘膜を再生する
① 繊維質の少ない消化の良いものを食べる→おかゆ・雑炊・にゅうめんなどが良い。
② 胃粘膜を再生する→キャベツ(ビタミンU)大根・やまいも・かぶ・りんごなど(消化酵素を高める)
③ 水分補給をする→お茶(カフェイン効果)・オレンジジュース(ビタミンC)・ミネラルウォーター・スポーツドリンクで不足しているビタミン・ミネラルを補う。

●疲れた肝臓のケアをする
① たんぱく質で細胞を新陳代謝する→白身魚・豆腐・卵・鶏ささみ肉・牛乳など
② タウリンのパワーで解毒をサポートする→しじみ・カキ・レバー・イカ・タコ・あさりなど
③ クエン酸で代謝促進する→梅干・酢など

<飲んだあとのケアって?>

飲酒直後の入浴や運動は避けよう。肝臓への血液が減ってしまい、アルコール分解を妨げる他、
心臓に負担をかけてしまう。心筋梗塞などの事故につながることも。

また飲酒後は肝臓でアルコールを分解する際に血液中のブドウ糖が使われるため、
低血糖になることもある。糖尿病の方は特に注意が必要です。

翌日の食事は胃腸や肝臓を休ませるため、脂っこいものや高カロリー・糖質の多い食品は
控える気持ちが大切ですね。
 

田村クリニック 管理栄養士・西東京糖尿病療養指導 江川 恭子
昭和63年より管理栄養士。東京都多摩市にある田村クリニックで糖尿病患者さんの療養指導にあたっている。カロリーや栄養バランスのアドバイスはもちろん「個人のライフスタイルにあわせた、より実現可能なアドバイスを行う」ことが信条。


取材協力:ゲンキのモト編集室[https://genki-moto.jp/]

昭和63年より管理栄養士。東京都多摩市にある田村クリニックで糖尿病患者さんの療養指導にあたっている。カロリーや栄養バランスのアドバイスはもちろん「個人のライフスタイルにあわせた、より実現可能なアドバイスを行う」ことが信条です。

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