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子どもが寝るのを嫌がるとき、「おばけが出るよ~」などのおどしはあり?
会田「おどしよりも、本人が困った!失敗した!と思う経験や別の対策をさせてあげましょう。
おどすのはその日の効果はあるかもしれませんが、長期的に見ると人におどされるギリギリまで行動しないという、ちょっと危険な状態になってしまいます。
親としては少しかわいそうに思うかもしれませんが、夜なかなか寝なかったから、朝起きられなくて、今日は遊園地に行くはずだったのに起きられずに行けなかった!なんて、ちょっと子どもが後悔するようなできごとがあったほうが『早く寝る意義』を考える機会を得ることができます。
『何時に寝たら良いんだろう?』や『なぜ早めに寝る必要があるのか』ということを、子どもと改めて一緒に考えてみるのもいいでしょう。
そうはいっても、大人でも睡眠時間を削ることも多く、寝る意義というのを認識するのはむずかしいものです。
もし日々の寝かしつけが大変だから早く寝てほしいという場合は『9時になるまではここにいるけど、9時を過ぎたら一人で寝てね』と子どもに伝えて、本当に一人で寝てもらうという方法もあります。
ベビーモニターなども利用して、安全には配慮しながら親の負担を減らす方向に考えてみるのも良いですね。
また、保育園に通っているお子さんの場合はお昼寝時間が長くて夜はなかなか寝られない子もいるので、保育園にお昼寝時間の短縮を相談してみるのも一つの方法です」
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公園で遊んでいるとき、なかなか切り上げない。「おうちでお菓子あげるから帰ろうね」の交換条件はあり?
会田「交換条件をつけることは悪くないと思いますが、言い方に工夫するのをおすすめします。
『おうちでお菓子をあげるから』よりも『おうちに帰ったらお菓子を食べよう』など、未来へのワクワク感が高まる言葉を使って交換条件にしてみては。
『同じ行動をしているのに、昨日はもらえたのに、今日はもらえない』とならないように、毎日、条件をつけても良いものにできるといいですね。例えば果物や小さなゼリーなどは、毎日あげやすいのでおすすめです。
子どもが自らすぐに切り上げたときには、たくさんほめてあげてください。『今日はすぐに帰ることができてママ、助かっちゃった!ありがとう!』などの言葉が子どもにとってはご褒美にもなります。
この“言葉かけ”がないと、“時間を守った日は何ももらえず、時間を守らずにダダをこねたら何かをもらえる”ということになってしまいますので、時間を守ったときにはお子さんの目を見て、にっこり笑顔で『嬉しい!』『助かっちゃった!』『ありがとう!』の声かけをして、すぐに切り上げるとご褒美が大きいということを教えてあげてくださいね」
こんなイヤイヤにはどうする?シーン別対処法!
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1.危険が伴うことをやめさせる場合など、強く叱るべきときの対処法
会田「危険があるときは、まずは大人が体ごと割って入って、子どもの危険な行動を止めましょう。
子どもには言葉は届きにくいため、危険なときは言葉ではなく体で止めます。そして危険な行為を止めたあとに目を見て、ゆっくり冷静に短い言葉で『それは危ないからしません』とストレートに伝えます。
子どもの年齢・発達段階に応じて話す内容や対応方法は変わってきます。3歳頃からは理由も一緒に伝えて、どうしたら良かったのかを一緒に考える時間を設けるといいですね。
2歳くらいまでは、わかりやすくなぜ危ないのかを伝えてあげましょう。そのときに話が長くなると、子どもの理解が追いつかなくなってしまいます。子どものことを追い詰める必要はありませんので、なぜ危ないのかということを、良いことと危ないことを伝えるにとどめましょう。
1歳までは、自分で危ないことを理解するのはむずかしいので、できるだけ叱るよりも親のほうで危険がないような環境を整えてあげてください」
2.なかなかお着替えしないときの対処法
会田「見守っても良いし、親が着せても良いです。それにプラスして、なぜ子どもがその行動をするのかもよく子どもを見て考えてみてほしいです。
自分で着たい意思はあるけれども、洋服が身体にフィットしたデザインのため、自分で着るのがむずかしい、ボタンがついていて自分では着られないなど、何か本人なりに困っていて、でもそのことを親に恥ずかしくて言い出せないこともあります。
好奇心旺盛なお子さんは、テレビを消したり、おもちゃを片づけたりすることで集中できるようになり、自らお洋服を着ることもあります」