機嫌の上下が激しく、何でも拒否する2歳前後のイヤイヤ期に手こずる親は多いと思いますが、次に来るのが「4歳の壁」。
情緒が発達し、覚える言葉が飛躍的に増えるこの歳は、イヤイヤ期とは違う抵抗や勝手な行動が多くなり、うまく向き合えずに疲れてしまうこともあります。
子どものイヤイヤ期に続く「4歳の壁」の特徴と、どう乗り越えたかをママたちに聞いてみました。
子どもの成長過程として訪れる「4歳の壁」とは
「4歳の壁」ってどんな状態?
少しずつ自我が芽生え、自分の気持ちや周囲の環境を受け止める視野を持つのが4歳の頃と言われています。
自分でできることが多くなり、家族や園のお友達とも意思を持ってコミュニケーションを取ろうとする一方で、急激に開けた世界に子ども自身が戸惑い、どう振る舞っていいかわからず葛藤を抱えます。
大人なら「どうするべきか」を冷静に判断できることでも、たった4歳の子どもにとってはすべてはじめての経験です。
感情をうまくコントロールできないストレスから、いろいろな反動が生まれます。
・思い通りにならないと泣き叫ぶ
・注意するとふてくされる
・言葉遣いが乱暴になる
・今までしてきたことを嫌がる
など、親や周囲に対して反抗的な態度が目立ちます。
男の子なら、体力がつき行動が活発になることから、注意をされると叩いたり蹴ったりと力でイライラを表現することも。
女の子の場合、暴力的な行動はなくても言葉で攻撃してきたり、逆に黙り込んで意地でもその場を動かなかったり、内向的になる子もいます。
こんなことがありました!ママたちが体験した「4歳の壁」
「今までのように甘えてくる反面、気に入らないことがあるとすぐに怒り出して物を放っていました。
大事にしていたおもちゃを床に叩きつけて壊し、自分でしたのにそれを私のせいにして泣き叫ぶのは本当に困りましたね……」(31歳/看護師)
「自分でできていた着替えや歯磨きを突然嫌がるようになり、私や夫が手を貸してもまだ機嫌が悪く、しまいには『もういい』と言い出して登園を渋ったり、とにかく機嫌の上下が激しかったですね」(35歳/総務)
「園でお友達に暴言を吐いているのを見ました。慌てて止めたらそれも気に入らないらしく、泣き出して私の腕を叩いてきましたね。
どこでそんな言葉を覚えたの?と思うようなきついことを突然お友達に向かって言うので、毎日ハラハラしていました」(30歳/配達)
「うちは女の子ですが、ちょっとしたことでも言うことを聞かないと『ママなんて嫌い!』とはっきり口にするのでショックでしたね。
その場の勢いだとわかってはいても、やっぱり正面から我が子に嫌いと言われると精神的に落ち込みます」(38歳/自営業)
ほかにも、「わがままが増えた」「言うことを聞かず無視するようになった」など、反抗的な態度が多くなるのが「4歳の壁」。
園に通う子どもの場合、お友達や先生とのかかわり方にも影響が出るので、親としては本当に心配ですよね。
かといって機嫌をとるばかりでは解決せず、かえってヒステリックになる子もいます。
こんな「4歳の壁」を前にして、ママたちはどんな接し方を考えたのでしょうか。