割引や送料無料に惑わされない
「ネットでチョコレートのおいしいお店があって、量の割に安いのでよく買っていました。
ただ、3,000円以上じゃないと送料無料にならないのがネックで、ついほかのチョコも買ってしまって結局5,000円近く払っていて。
よく考えたら送料を払うほうが安いわけで、今は食べたいチョコだけ買っています」(女性/39歳/自営業)
実店舗でもインターネットのお店でも、「二点以上買えば15%オフ」や「5,000円以上のお買い上げで送料無料」などをうたうところは多いですよね。
割引は、本当にそれが複数必要ならお買い得ですが、一つしかいらないのに割引のために無理やりもう一つを買うのでは最終的に払う金額が上がり、本末転倒です。
送料無料も、数百円を惜しんでたいして必要じゃない商品を買うのはもったいないといえます。
割引も送料無料も、買う側ではなく売る側が得をする仕組みであることが多く、惑わされずに本当にほしいものだけを購入するのが無駄な出費を抑えます。
高くても質の良いものを長く使うほうが節約になる場合もあるので、ほしいものは安さにこだわらず、使い勝手や着心地の良さなどもしっかり検討したいですね。
コンビニエンスストアに行かない
「出勤の途中、コンビニに寄ってコーヒーを買っていました。
おいしいので毎日の習慣でしたが、妻が計算したらコーヒー代だけで月に3,000円以上払っていたんですよね。
ついでに肉まんや雑誌も買っていたので、完全に無駄遣いだったなと思いました。
今は家でコーヒーを淹れて持っていくようにしています。
コンビニに行かなくなったので、5,000円以上は浮いたんじゃないかな」(男性/34歳/製造業)
こちらのパパが買っていたのは、その場で淹れたてが飲めるコンビニエンスストアのコーヒー。
確かにおいしいし、ほかの買い物もできるしと、毎日足を向ける人は多いのではないでしょうか。
コンビニエンスストアは商品を定価で売っていることがほとんどで、気軽さが優先して買い物をしていると、一ヶ月の総額は驚くほど高くなります。
コーヒーなどの飲み物は家で作るだけでも節約になり、買うときはドラッグストアなど安く売っているお店でまとめて買っておくような工夫も大切です。
すぐに立ち寄れて便利なのがコンビニエンスストアのメリットですが、行くことが習慣になると不要な出費が増えると思い、「本当に用事があるとき以外は足を向けない」と決めるだけでも無駄遣いを防げます。
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「安く買う」ことだけが目的になると、何度も買い直すことでかえって割高になるものもあり、商品の質についても考えたいですね。
金額にこだわらず、本当に“得をする”のはどんな状況なのかをしっかり見極める目が、節約を助けるもの。
長く無理なく続けるためにも、普段の行動を見直してストレスのないやり方を家族で話し合いましょう。